鎌田實の一日一冊(42)
『民主党波瀾の航海』(鎌田慧、アストラ社、1785円)
同じ鎌田であるが、一度もお会いしたことはない。
かつて鎌田實の本がだれも知らなかったとき、『がんばらない』を何度か取り上げてくれた。
それ以来、お会いすることはないが、本ができるとお互いに送り合う仲になった。
3カ月前に出された『橋の上の「殺意」―畠山鈴香はどう裁かれたか』(平凡社)は優れた本であった。
いま数年がかりで人間の心のなかいる獣というテーマで原稿を執筆をしているが、
鎌田慧氏の『橋の上の「殺意」』は参考になる。
いつも弱いものへ向けたあたたかいまなざしがある。
厳しいジャーナリスト魂を持ち続けていると、尊敬している。
今回もまたまた激しい本ができた。
「かぎりなき退廃を続けた自民党に、有権者は一票をたたきつけて水に沈めた。自民党は谷垣新体制によって浮上をはかろうとしているが、民主党の失敗がないかぎり復活は難しい」
新型インフルエンザ対策で悪乗りした前厚労相を手厳しく批判している。
ぼくも、このブログで舛添さんを批判してきたが、鎌田慧さんはさらに激しい。
この10年ほど、自民党は死んだようなものだったので、やらなければいけないことが山積みになっている。
この後をついだ民主党が、数カ月でなにもかもうまくやれるわけがない。
とにかく民主党はあせらず、1、2年でマニフェストの4分の1をやればいい、
4年で半分できればいい、とぼくは思う。
大事なことは、大きなミスをしたときには、政権交代するというが、この国で当たり前になること。
民主党は政権交代を成し遂げたのだから、あせらず、気負わず、丁寧な政治をしていけばいい。
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