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2009年11月 2日 (月)

発見!特B級グルメ(84)焼きサバの棒寿司

この何年も、こんなに駅弁で感動したことはなかった。

秋田から飛行機で羽田空港に着いた。Pa190587
夜7時。
そこから新宿発8時のあずさに飛び乗る。
曲芸である。
いつもこういうギリギリが好き。
しかも、1分、2分というわずかな時間に、ちゃんとおいしいものを探すのはぼくの特技。

新宿駅南口の駅構内にある「お弁当屋」という店に走りこんだ。
目と目が合ったのが、「焼きサバの棒寿司」。
押し寿司である。
なんとなく瞬間、うまそうと思った。
蓋を開けると、サバが美しい。
大きくて厚い。
福井県の観光土産品最優秀県知事賞を受賞している。
やっぱなと思いながら、すぐに一口ほうばる。
旨い。
ガリと、しいたけの煮汁がしみこんだごはん、焼きサバの味が絶妙である。
口のなかでとけあう。

この時間まで夕飯を食べれなかったので、がつがつと食べた。
写真を撮るのを忘れてしまった。

食い物は味であるはずなのに、うまいものは見た瞬間、何かいい空気を漂わす。
福井県の越前田村屋というところのお弁当が、なぜ新宿駅の南口の売店にあったのかわからない。
いつもその店に行けばあるのかもわからない。
しかし、お土産に買っても損はない。
久々にちょっと遠回りをしても、食べてみようと思う駅弁に出会った。

いい駅弁に出会った、いい余韻を残して、おかながいっぱいになった後、茅野まですやすやと寝込んだ。

写真は、深まりゆく秋の信州(岩次郎小屋からの風景)

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