この人に会いたい(9)笹森恵子さん
笹森恵子さんがアメリカから久しぶりに帰国した。
広島で被爆をしたが、ノーマン・カズンズの養女となり、渡米して新しい生活をはじめた。
明るくて強い人。
体の3分の1がケロイドになっても、負けなかった。
がんになっても、負けなかった。
笹森さんと、一緒にチェルノブイリを旅した。
来年はピースボートに乗って、被爆したことやその後の人生が変わったこと、平和主義者だったノーマン・カズンズのこと、アメリカでよかったこと、つらかったことなど、船旅をしながら話をすることになりそう。
テレビドラマ「仁」で脚光を浴びている俳優の大沢たかおさんが、アメリカまで笹森さんを訪ねた。
笹森さんの生き方に感動したという。
その後、2度ほど、笹森さんが帰国のたびに声をかけると、忙しいなか、いつでも1、2時間とってくれるという。
本当に「実」のある人だと、大沢たかおさんのことを語っていた。
笹森さんは、正式には小学校しか出ていない。
女学校に行っているときに被爆し、卒業式も行われなかった。
その後、自分の体験をアメリカのある大学の講演で語った。
大学中が感動したという。
そして、笹森さんが卒業証書をもっていないことを聞いた学長は、今年の大学の卒業式に招待状を出し、名誉博士生号を送るという。
アメリカにもあたたかい人たちがいると思った。
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