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2009年12月10日 (木)

12/13 イラクの医師の現状報告会

イラクのバグダッドの小児病院のマーゼン・ジャドリー先生とナジャハ・アミーン先生が松本にやってきた。
イラクの白血病や小児がんの子どもを救うために医療の質を上げる、研修を受けるためである。
日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)が、招聘した。
2人は、信州大学を中心にして、白血病の確定診断を正確に行えるように、フローサイトメトリーによる遺伝子解析のテクニックを学び、輸血体制や感染症対策、最新の白血病治療、骨髄移植などの研修を受ける。

12月8日、信州大学の最上階にあるレストランでJCFを応援してくれている市民や信州大学のドクターたちが集まって、2人の歓迎会が行われた。
ちょうどその日、イラクで、久々の大きなテロがあった。091208mage464 
バグダッドで112人が亡くなったという。
その後、緊急連絡が入り、テロがあった場所は来日中のナジャハ先生の家があるところ、ということがわかった。
スタッフが連絡をとると、ナジャハ先生の親戚につながった。
ナジャハ先生の家族は全員無事ということである。
まだまだ本当の平和はやってきていない。
マーゼン先生によると、「テロは非常に少なくなり、最近では夜一人で、街へ食事を食べに出て行けるようなになった」と言っていた矢先の、悲しい知らせである。

イラクでは宗派対立を乗り越えて、お互いが理解しあい、テロを許さないという空気が少しずつ生まれている。
街が平穏になると、テロリストは焦って、治安をかき乱そうとする。
もう一息。いい方向に来ていることは間違いない。
来年2月中旬、イラク北部でイラクのドクターたちとカンファランスを行う予定に変わりはない。
本当の平和が来るまで、イラクのドクターたちと丁寧に交流しながら、信頼関係を築いていくことが大事だと思っている。

マーゼン先生とナジャハ先生の講演会が、12月13日午前10時から正午まで、松本中央公民館エムウイングで開かれる。
テーマは「バグダッドの社会状況と病院の子どもたち」

鎌田のJCFイラク支援の講演もある。
参加は無料。

松本は美しいところ。おいしいそばでも食べがてら、ぜひお越しください。
日曜日、高速道路の通行料も安くなります。

東京では、17日午後7時~9時、早稲田奉仕園BFリバティホールで、マーゼン先生とナジャハ先生のイラクの現状の報告会がある。
こちらは、参加費1000円。
詳しくは、こちら↓をご覧ください。

http://www.jim-net.net/notice/09/091217A.html

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