新型インフルエンザに負けない23
~~新薬に期待~~
このブログや月刊誌「日経マネー」の連載でも、新型インフルエンザの新薬の開発について触れてきた。
以前から注目すべきと書いてきた富山化学のT-705が、タミフルやリレンザと比べて、H5N1型の強毒性の鳥インフルエンザウイルスにも大きな効果があることが動物実験でわかった。
もちろん、H1N1型の現在はやっている豚インフルエンザに対しても効果があるという。
タミフルは外国の製品なので、それに代わって世界をリードするような薬が日本でできることは、日本の経済にとっても、いい風が吹き出すと思う。
新型インフルエンザは、少しだけ下火になりはじめている。
予防接種の効果が徐々にではじめているのだと思う。
子どもたちが冬休みに入ると、流行の波は一気に下火になるだろう。
もう一度、1月、2月に小さな波がくるだろうが、そのときに3000万人程度の予防接種がすんでいると、大きな波にはならない可能性が強い。
ヨーロッパではインフルエンザワクチンの副作用を気にして、多くの人がワクチンを無料でも受けないという。
そのためにワクチンがダブついているという。
ここへ来て、先進国から開発途上国へワクチンが寄付されている。
ワクチンを打つかどうかは、情報の透明性をはかり、それに対して国民それぞれが判断すればいい。
それでも、ぼくは患者さんから相談されると「ぼくは打ちました」と言っている。
もちろん、家族も全員、受けている。
詳しく言えば、妻はまだ季節性インフルエンザのワクチンのみで、新型のほうは順番を待っている段階。
ぼくは両方受けた。
それぞれの考えでいいことだと思う。
写真は、ぼくの患者さんである、伊那の小原さんからいただいた、ミツが半分以上あるりんご。“奇跡のりんご”は青森だけでなく、伊那にもあった!
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