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2010年2月 2日 (火)

大雪がやんだ朝

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夜中、しんしんと雪が降りつもった。
いつものように4時半に起きると、すでに雪はやんでいた。

先週、山口へ行き、中原中也記念館をのぞいた。
何度も通っている。
「生ひ立ちの歌」にはこんな一節がある。

<わたしの上に降る雪は
あついひたいにおちもくる
涙のようでありました>

中也の詩を口ずさみながら、雪を見た。
中也はずいぶん雪を歌っている。

<汚れちまった悲しみに
今日も小雪が降りかかる>

雪は心のなかにある詩的なものを刺激しやすいのかもしれない。

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夜が明けてくる。
有線放送が入る。
子どもの通学路の雪かきの要請が入る。
妻のサトさんが雪かきに出かけていく。
ぼくは週刊ポストの次の原稿を書いている。
明るく楽しいテイストで原稿を書こうとしているのに、
こんな白銀の世界を見ていると、感傷的になって、じーんとした文章のほうへ向かってしまう。
ふしぎである。

東京の山谷にあるバッハのコーヒーを淹れる。
サティーの音楽をかける。
朝になっていく。
岩次郎小屋の窓から、美しい雪景色が姿をあらわした。

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