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2010年2月19日 (金)

アルビルから④

~カンファランス2日目(前半)~

信州大学の井下先生が、イラクのドクターたちのデータをもとに、2006~09年にかけて
小児白血病の初期の治療死が15.2%から4.4%に抑えられた、と報告した。
この劇的な変化は、なんだろうか。

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一つは薬である。
バスラのジャナハ先生は、イラクでは政府からもらえる白血病治療の抗がん剤は約10%にすぎない。残りの40%はJIM-NETが、50%はオーストラリアのボランティア団体から供給されているという。
バスラの2つの病院に限っても、政府とJIM-NETが約50%ずつ薬を供給しているという。
先日、10万個を売り切ったJIM-NETの義理チョコ募金は、イラクの病気の子どもたちの薬代に使われている。
JIM-NETの大きな成果だと思う。
義理チョコに協力してくた方々一人ひとりの熱い支援のおかげで、薬が供給できている。

また、井下先生は、信州大学の白血病の治療成績について紹介し、感染症対策や、感染症に対する抗生物質の使い方、骨髄移植などによってどのように治療成績をあげてきたか、歴史をひもとくように語った。
イラクの白血病の専門医たちも興味津々であった。
イラクではまだ骨髄移植はできないが、数年のうちには、今回のカンファランスに参加している6つの病院のどこかに、骨髄移植センターが置かれると思う。

最後に、各病院と個別のコミュニケーションをとり、どんな支援を期待してほしいかヒアリングを行った。
驚くことに、今回、感染症対策のモデル病院として、ナナカリ病院に医師と看護師を派遣をしたが、バスラの病院からもバグダッドの病院からも自分たちの病院に来てほしいという強い要望が出された。
そうした声に対応するため、ナナカリ病院で看護師を中心に感染症対策の研修会を行うことになり、各病院とも積極的に参加することになった。

【おまけ】

ぼくたちが、一人4000円で泊まっているモーテル。

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