夕張を訪ねたときのこと
『いいかげんがいい』(集英社)のなかで、夕張の村上智彦先生のことを書いた。
夕張で必死に地域医療を展開している村上先生が、厳しい状況のなかで今も上質な地域医療を展開している。
苦しい状況は相変わらず続いていると、先日、北海道を訪ねたとき、ある医師が言っていた。
村上先生には、夕張の病院や遊園地、炭鉱博物館を案内してもらった。
写真は、村上先生が北海道の瀬棚で地域医療を展開していたときの同僚、吉岡先生と3人で。
ぼくにヘルメットをかぶせて、「先生、いやにヘルメットが似合いますね」と言われたのを今も覚えている。
北海道の地域医療はとても厳しい。
かつてぼくが院長をしていたころ、道東の厚岸の病院に、諏訪中央病院の医師を派遣して応援していたことがあった。
ぼくも1週間ほど応援にかけつけたこともある。
北海道では医師の絶対数が少なすぎる。
情熱をもっているドクターたちが疲れてしまう。
あったかなドクターたちが全国にたくさんいて、苦境の病院や診療所に応援にいくが長くは続かない。
根本的な解決が必要に思う。
高倉健さん主演の「幸せの黄色いハンカチ」の舞台となった炭鉱の町の住宅も訪ねた。
北海道に幸せの黄色いハンカチがはためくのはいつになるのだろうか。
夕張の町が復興し、村上先生の地域医療が支えるといういい関係が早くできるといいと思う。
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