この人に会いたい(20)たかの友梨さん
美容研究家のたかの友梨さんととお会いした。
彼女は、群馬にある「鐘のなる丘少年の家」という養護施設の後援会長をしている。
施設の子どもたちをディズニーランドに連れて行ったり、施設整備にお金を出したり、社会貢献をしているということで、ずっとお会いしたいと思っていた。
60歳で、双子の赤ちゃんを養子に引き取って育てているとも聞いた。
たかの友梨ビューティサロンは現在、122軒。
約1300人のスタッフを抱えている。
根性がある人だなと思った。
厳しい生い立ちなのに、しっかり前を向いているところがすごい。
「おしん」みたいな生活をしてきた。
本当の親に育てられなかったというのは、ぼくと同じ境遇。
話していて、共感することが多い。
子どものころ、成績がよかったが、「女は勉強するな」と言われた。
20歳で群馬から上京し、美容師免許を取った。
4年で100万円のお金をためてパリに行く。
このへんの潔さは、すごい。
帰国し、30歳でエステの自分の店をもつ。
10年間で100軒に拡大した。
たかのさんはぼくとほぼ同い年。厳密には、数ヶ月ほど彼女のほうが年上。
「自分に対して厳しい」ことは、たかのさんとぼくの共通点だと思った。
ぼくは朝4時半に起きることを43年間続けてきた。
たかのさんも、朝早く起きて、自分の時間を大切にしているという。
「朝いちばん頭がひらめくときに、自分のためだけに時間を過ごしたい」
2人とも同じようなことをしていると、意気投合した。
ぼくの『よくばらない』(PHP研究所)を読んで、感動してくれたという。
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