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2010年5月 8日 (土)

この人に会いたい(22)玉村豊男さん

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エッセイストで画家の玉村豊男さんは、都立西高の先輩である。
3年違いなので、同じ時期に学校に通ってはいなかった。
東大の仏文を出て、フランスに留学。
そのままフリーの生活に入ったという。

都立西高は自由な空気があって、ぼくも含めて“変わり者”が多い。
同級生の好村兼一君は、剣道でフランスに渡り、そのままフランスに住んでしまい、フランスで日本の時代小説を書いている。
『世界がもし100人の村だったら』の池田香代子さんも、同級生である。
玉村さんも、その変わり者の一人。

農業をはじめたのが46歳。
ブドウを育てているうちにワインがつくりたくなり、ほかのワイナリーに頼んだが満足できず、58歳で自分でワイナリーをはじめた。
その翌年、ヴィラデスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリーを開いた。
農家レストランの魁となったという。
シェフも、パティシエも、パンを焼く人も、それぞれプロフェッショナルをつれてきたり、養成したりしながら、おいしい食事とワインが楽しめる店として評判を呼んでいる。
土日などは、予約しないと入れないらしい。
毎年5万人が訪れるという。

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玉村さんから対談しようというお話があり、諏訪中央病院か岩次郎小屋にお越しいただけるということだったが、先輩を来させるわけにはいなかい。
ぼくのほうから、玉村さんを訪ねることにした。
そう自分で言いながら、正直、ちょっと遠いなと思ったりもしたが、訪ねてみて本当によかった。
千曲川が流れ、上田市を見下ろす、すてきなレストランでの対談となった。
玉村さんの絵を、奥さんがお皿にプリントしたという、しゃれた食器が使われていたのが印象的だった。
玉村さんのお宅もなかなかすてきで、タイを中心にした東南アジアの家具が並び、なんともいい雰囲気をかもし出していた。

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