鎌田劇場へようこそ!(40)「あの夏の子供たち」
フランス映画。監督は、この映画が2作目のミア・ハンセン・ラブ。
映画のプロデューサーが製作途中で自殺する。
3人の小さな娘たちをおいて。
妻と娘たちは、突然の父親の死の衝撃を乗り越え、その映画製作事務所を引き継ぎ、この最後の映画を完成させたいと動き出す。
悲しみのなかから再生していく姿を、美しい光と影を使いながら、詩情豊かに物語がつくられていく。
子どもたちのまぶしいほどの輝きは、最後に流れるケセラセラの歌とマッチしている。
ぼくが監督なら、残された家族が製作途中の映画を完成させていくところに、もうちょっとドラマチックな要素を加えたのにな、と思わないではないが、とにかく、美しい映画である。
2009年のカンヌ映画祭で絶賛されている。
ちょい、おすすめである。
~~~★~~~★~~~
ゴールデンウイークおすすめの映画として、このブログでも、テレビでも「オーケストラ!」を推奨した。
大好評だという。
通常、公開されて3週間たつと、客足が減るものだが、3週目に来場者3万5000人を記録した。
アカデミー賞などをとらない限り、あまりないことのようだ。
その映画が、興行収入1億円を目の前にしている。
間違いなく、1億円を突破するだろう。
大ホームランだ。
ちょっとお手軽で脇が甘い映画だが、いい。
見ていただければわかる。
チャンスがあれば、ぜひご覧ください。
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