鎌田實の一日一冊(63)
『神の手』(久坂部羊著、日本放送出版協会)
現場では、安楽死がいろいろな形で密かに行われている。
安楽死法の制定をもくろむ政治家や医師団体。
医療崩壊の現実をうまく絡めながら、事件が展開されていく。
著者は、医師で作家。
医療ものの推理小説がブームであるが、なかなかの推理小説だと思う。
上下巻と長編だが、おすすめである。
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『空気は読まない』(集英社)に書いた柏原病院の和久先生からメールが来た。
『空気は読まない』が売り切れで、病院の売店においてもらおうとしたが、第二版が出ないとだめということだ。
読みたいのに、手に入らないという方、申し訳ありません。
大都市の大きな書店には少し残っているようです。
お早めにお求めください。
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