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「第9地区」
82回アカデミー賞作品賞、脚本賞、視覚効果賞など4部門にノミネート。
2009年世界を最も驚かせた映画とも言われた。
製作費3000万ドルという、SF映画にしてはたいへん安い。
監督もキャストも無名の新人。アメリカで大ヒットし、世界に広がった。
SF映画は大嫌いな鎌田が、これはちょっと心を揺さぶられた。
ドキュメンタリータッチで、ものすごくリアルに作られている。
しかも、今年サッカーのワールドカップが開かれる南アフリカに、突如現れた正体不明の宇宙船。宇宙の難民が乗っていた。
その難民の収容地区が、第9地区という。
イラク支援を続けているぼくにとって、難民問題は関心の高いテーマである。
この映画は、もしも何百万人もの宇宙人が難民としてやってきたらどうなるかという、ありえない独創的な想定でつくられているが、政治的にもリアリティーがあり、見ようによっては、現代の問題と置き換えることができそうである。
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で成功したピーター・ジャクソンがプロデュースし、コマーシャルをとっていた新人に監督をさせている。
そのためか、ユニークで、先鋭的なカットが続いていく。
これが異様なリアリティーをかもし出す。
SF映画やCG映画にアレルギーがあった人も、この映画なら真実と虚構の間を行きかう映画の醍醐味を十分に味わえると思う。
人間を描いた映画が好きな鎌田も、この映画はちょっと考えを新たにした。
映画だからこそ、こんな正体不明の物語をつくることができる。
映画は進化しているなと感動した。
「機関車トーマス 伝説の英雄(ヒロ)」
うちの息子は子どものころ、機関車トーマスが大好きだった。
サトさんに誕生日のプレゼントをしたのも、機関車トーマスの目覚まし時計。
時間が来れば「ぼく、トーマス、早く起きないと遅れちゃうよ」という言葉が繰り返される。
鎌田家のトーマスはヒーローである。
原作が出版されて65周年。ずっと子どもたちに夢を与え続けてきた。
今回は日本の古い蒸気機関車がヒーローとして登場する。
楽しくて、あったかな友情物語である。
初のフルCG作品となった。
ゴールデンウィークに子どもと一緒に見るならば、この映画をすすめたい。
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