空気売買のいかがわしさ
温室効果ガスの排出枠売買については信用できない。
このことは『空気は読まない』にも書いた。
日本は、排出権取引よりも、科学技術の力でそもそもの温室効果ガスの排出を抑えるべきだ。 中国、インド、ヨーロッパなどが一方的に利益が上がるような仕掛けになっている排出権取引は、とにかく胡散臭い。
ウクライナ共和国では、前政権の不正が問題になっている。
温室効果ガスの排出枠を売却して得たお金を不正使用したとして、捜査されているという。
日本は、2009年までにウクライナから3000万トンの排出枠を購入し、200億円を支払っている。そのお金が、不正に使われたようだ。
ウクライナの政権交代に伴う権力争いのなかで、噴出してきた問題で事実はまだわからないが、日本の200億円がもてあそばれたのは不愉快でならない。
排出権売買は、もともと額に汗したお金ではなく、実体のないお金の取引。
いかがわしい取引があると、人間の心もいかがわしくなる。
写真は、ホテル諏訪湖の森の浴場から眺める、諏訪湖。いい景色、いい空気はプライスレス
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