鎌田實の一日一冊
『牛乳で作るアイスクリーム』(島本薫著、文化出版局)・・・・(59)
低脂肪で体にやさしいアイスクリームの作り方が書いてある。
きれいな本で、アイスクリームが大好きなぼくは、よだれが出そう。
作り方を見てみると、不器用なぼくでも作れそうな感じがする。
しかも、プチトマトアイスや枝豆アイス、スイカのシャーベットなど、なんともおいしそうなアイスが出てくる。
島本さんはタルトの本など、たくさんの本を出している。
彼女の弟こうちゃんとは、友だちだ。
ハワイに行ったとき、海ガメがやってくる夕日海岸で一緒に泳いだ。
ジャズのライブハウスに行って、2人でワルノリして、ジャズのセッションに加わったりした。
そのこうちゃんのお姉さんが、本を出すたびに送ってくれる。
ケーキはさすがに作るのは難しそうだが、アイスならぼくでも作れそうな気がした。
いつかアイスを作ったら、このブログで紹介したいと思う。
『里山ビジネス』(玉村豊男著、集英社新書)・・・・(60)
みんなにうまくいくはずがないといわれたワイナリーとレストランが成功した。
玉村さんは「里山ビジネスの究極の目標は、小さな農業をやりながら、小さな観光の対象として、小さな独立王国をつくることです。そこで働く全員がフリーランスとして独立できるような技量をもつマルチな職人集団として、互いに連帯することで成立する一つの世界」
と語る。
これが里山ビジネスを成功させるコツなのか。 一人ひとりが高い技術をもち、職人集団のなかで自由が守られると、組織としての経営がうまくいく。
玉村さんのレストランは、夏などは予約をしないとなかなか入れない。
ワインも年々評価が高まっているという。
里山ビジネスは、「極力、成長拡大をせず、維持をしていくような組織にしたい」という。
卓見である。
年をとっても、効率重視によって切り捨てられず、それぞれが一芸をもっているかぎり、仕事をする権利を与えられている、そんな里山レストランをつくりたいという。
続けることに意味があるのだという。
効率の悪い山のなかで、なぜビジネスが成功したのか、この本にはその秘密が書かれている。
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『いいかげんがいい』(集英社)がさらに1万部増刷で、12万部になった。
このシリーズの第2弾『空気は読まない』が出たことで、『いいかげんがいい』に再び、火がついたようである。
相乗効果があるようだ。
現在、第3弾を準備中。お楽しみに!
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