旅の感動を忘れない
昨日のランチパーティーにあわせて、鎌田實の講演会が開かれた。
新刊「よくばらない」の中の詩、「1%誰かのために生きる」
「あたたかない心の中に、邪悪な心があったり、
弱い心の中に強い心があったり、
やさしい心の中に、鬼がいたり、
人間の心は、まだらだ」
という詩を読んだ。
旅をしたときの感動を忘れないこと。
日常に戻った時に、その感動の繰返しを続けること。
グアムの夕日に感動した心。
東京に戻っても、ビルの隙間に落ちる夕日に、3秒でもいいから「わあ、キレイ」と思うことが大事なのだと伝えた。
仲間をつくること、
家族を大切にすること、
毎日の生活の中にギスギスしたときにも、
心と体を温めることが大切だと話した。
1時間20分ほどの講演を終えて、表彰式をした。
11人の人にぼくの本をプレゼントした。
91歳の女性。背筋がピンとして、歩き方も若々しい。
お化粧は、今回の旅行にも一切もってこなかった。
化粧品がなくても、こんな若々しい肌は保てるんだ。
ぼくが「若さの秘密はなんですか」と聞いた。
「悪いことは苦にしないこと。
私バカだから、余計なことを考えないようにしています」
自分も91歳になったとき、こんな風にしゃんとしていたいものだと、つくづく思った。
ついでに、100歳の権四郎さんに、長生きの秘訣を聞いた。
「あんまり先のことは考えないようにしている。今日何やるかだけ。
うんと未来のことを考えても、3日以上先のことは考えないようにしている。
今回の旅は楽しかった。
100歳のお祝いもうれしかった」
感謝しながら、なんとかなるさと思って生きているみたいだ。
これが健康で長生きの秘訣かもしれない。
人生のスタートで躓いていた22歳の若者も、
晴れやかな顔でぼくの「幸せさがし」(朝日新聞社)をもらってくれた。
「うれしい」と言ってくれた。
若者に幸せを掴んでもらいたいと思う。
いろんな病気を持っている人たちが、
彼女にずいぶん心配りをしていた。
そのうちに彼女が障害のある人に心配りをしだした。
支えたり、支えられたりなんだなあと、しみじみ思った。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 標茶町(2022.11.22)
- 本別へ(2018.06.02)
- 地域包括ケアは工夫次第(2018.02.05)
- 本別の豆まき(2018.02.03)
- 元気な十勝で、地域包括ケア(2018.02.02)