« トラベルサポーター | トップページ | 旅の感動を忘れない »

2010年5月19日 (水)

海に入る

80人ほとんどの人が、砂浜にやってきた。

Guam32

100歳の権四郎さんもやってきた。
アロハがかっこいい。
好奇心のかたまりだ。
なんでもやりたがる。
じっとしていない。
これが長生きの秘訣のようだ。

Guam33

上山さんは、介護度5から介護度2に改善した。
このご夫婦とは6年間つきあってきた。
今年も進歩することがあった。
浮く車いすから、今年は自分で浮輪で入りたいと言い出した。
車いすから脱出に成功。浮輪で海をたのしんだ。
そしてなんと、そのまま砂浜へ歩いて上がってきた。
介護度5の寝たきり老人が、歩きづらい砂浜を、杖なしで歩いたのだ。

人間にはどんな状態になっても可能性があることを示している。

Guam34

詩人の今井くんも海に入った。
うれしそうなVサインを連発した。
トーキングボードなしにはコミュニケーションが難しいが、
顔と指で幸せを表している。

目の見えない石井さんも海に入った。
どんな人も人生を楽しむことができる。
彼女は、40歳で中途失明。
中途失明は、感も養えないので、とてもつらい経験をする。
しかし石井さんは明るい。77歳。心筋梗塞もしたという。
自分は負けないという。
生きている限り、人生は楽しむ。だから、グアムにやってきたという。
このツアーには3年ぶりの参加だ。

Guam35

18歳のとき、脳間出血を起こし、四肢麻痺と言語障害を起こした青年も、海に入った。
彼も車いすから浮き輪に移動したいと要望が出された。

Guam36

5分後、ぼくが陸に上がるかと聞くと、
もう少し海にいたいという。計算外。
サポーターがあわてて、彼の顔や肩に日焼け止めクリームを塗る。

10分ほどしてぼくが
「上がろう」と声をかけた。
ゆっくりとした言葉で
「アガラナイト、イケナイデスカ」
と聞いてきた。
「上がらなくていい」とすぐに答えた。
いつまでも海にいたいという。
自分の希望を口にだせることが大事なのだ。
「タノシカッタ」と満足そうだった。

Guam31

障害者の車いすを押して陸にあがると、
「おう、カマタ」という声がかかった。
小学校の同級生だ。佐藤俊一。
2週間前からグアムに来ているという。
もう定年退職した。
「おまえのこと、グアムの新聞に載ってた。
顔が見たくて会いに来た。
感動したよ」

こんなところで、昔の同級生に会うと、うれしくなる。

旅っていいなあ。

※明日、5/20(木)17:00~「NewsEvery.」(日本テレビ)に出演します。
このたびの模様は、翌週5/27(木)同番組にて放映します。
お楽しみに…。

|

« トラベルサポーター | トップページ | 旅の感動を忘れない »

旅行・地域」カテゴリの記事