この人に会いたい(25)ジョン・チャヌ氏
在日韓国人の有名なバイオリニスト。
この人の演奏する「イムジン川」は、雄大で、繊細で、やさしくて、強い。
4年ほど前、「鎌田實 いのちの対話」で、おそれ多くも、書き下ろしエッセイ朗読の伴奏をしていただいた。
久しぶりに銀座でお会いした。
フランスに留学し、バイオリニストとして認められた。
韓国交響楽団や東京交響楽団のコンサートマスターなどを務めてきた。
2001年1月、新大久保の駅で、転落した日本のカメラマンを助けようとし、韓国の留学生が命を落とす痛ましい事故があった。
ジョン・チャヌはすぐに駅に赴き、鎮魂のバイオリンを弾いた。
熱い男である。
一度、ジョン・チャヌのバイオリンを聴いてもらいたいと思う。
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