鎌田實の一日一冊(64)
『「がんばらない」経営 不況下でも増収増益を続けるケーズデンキの秘密』(立石泰則著、草思社)
家電量販のケーズデンキでは、定時退社が徹底されている。
週休二日制も当たり前。
数値目標でスタッフをしばらない。
会社が従業員を守り、従業員が会社を支える。
著者の立石は、35歳で社長に就任。
「うちとからんだ人はぜんぶ幸せになるようにします」
定年まで働いたら財産ができる会社にするという。
ぼくの『ウエットな資本主義』のなかで言いたかったことが、実際の経営で行われている。
長く走り続けるにはがんばらないこと。
「がんばる」では、いずれ破綻する。
なかなかの経営者。
おすすめの本だ。
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