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2010年6月24日 (木)

元気なまち上勝町

日本テレビ系の「ニュース・エブリィ」に毎週出演している。
時々おもしろいことに気が付く。

前回出演した6/16の放送では、アイドルの小山慶一郎君が、徳島県の上勝町に取材に行った。
おばあちゃんたちが山で葉っぱをとってきて、それがかなりの収入を生み出している。
このことは有名。ぼくもよく知っていた。

医療費についてコメントした。P6061433
徳島県の24市町村のなかで、上勝町はこの3年間の一人当たりの後期高齢者医療費がいちばん安い。
いちばん高い徳島市89万円と比べて、上勝町61万円は圧倒的に安い。
生きがいが関係しているのだと思う。

長野県がなぜ、日本一、高齢者医療費が安いのかを、調べたことがある。
高齢者の就業率が高い。
保健指導員というヘルスボランティアの市民組織がある。
この二つが大きな要因になっていた。

上勝町の医療費が安いのも、年をとっても仕事があり、張り合いになっていることと関係があるように思う。
なかには外国を旅行するおばあちゃんがいる。
ますます好奇心が旺盛になり、元気になっていく。
心と体はつながっているので、心が元気になっていくと、体も病気になりにくくなっていく。

フロイトは、人間が成長するうえで必要なのは、愛する対象がいることと、働く場があることと言っている。
さすがフロイトだと思う。

上勝町のおばあちゃんたちは、葉っぱをとってきて、レストランや料亭に売る。
売り上げを上げるには、情報が必要である。
ニードに敏感になる。
町の売り上げ高の順番がわかる。
資本主義社会だから、競争があっていい。
ちょっと売ればいいと思っている人と、うんと売って、外国に遊びに行きたいと思っている人がいていい。
資本主義社会は、自由と自己決定の社会である。
大事なことは働きたい人に働く場があること。

それにしても、徳島県はおもしろいなと思う。
『空気は読まない』に書いた松茂町は、障害者の雇用支援では、ぼくは勝手に日本一だと思っている。
地方にはすてきな町がある。
気が付いていないだけ。

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