医学部の定員
地方の医師不足は深刻だ。
都市部でも、科によっては医師が不足している。
これに対応して、医学部の定員が、2007年の7625人に対して、2010年は8846人まで増加した。
しかし、今年入った医学生は大学6年と研修期間2年で、8年かかる。
おおむね一人前の医師になるには、10年かかると考えたほうがいい。
地域医療を支えていくには、単に医学部の定員を増やすだけでなく、もう少し別の方法を考えるべきときがきているように思う。
たとえば、定員を従来の7000人くらいにし、いままでのように自由に研修病院や進む科を選べるようにする。
そのほかに2000人ほどの枠を設け、地域医や総合医、小児科、産婦人科、外科など、はじめから科を決めて、医学を学んでもらうようにするのはどうか。
日本の医療のクオリティーを守るためにも、勇気をもってエイヤーと決断するときが来ているように思う。
写真:車山のニッコウキスゲ。例年は山一面をまっ黄色に染めるが、今年は天候不順のため、花はちらほら
| 固定リンク