あたたかなニュース
泣きながらコメンテーターをしてしまった。
日本テレビ系「ニュースエブリィ」で、612グラムの超未熟児で生まれた子の話を放送した。
脳の障害や、弱視がある。
でも、いるだけで命のすごさを教えられる。
孫が生まれたときに、おなかの手術がすぐに必要だった。
すごく心配だった。
小さな命を支えてくれる、きちんとした医療システムがあることで、どんなに救われるか。
すごいのは、お父さんとお母さんがどんどんいい顔になっていくこと。
不景気でお父さんの仕事がなくなる。
障害のある子を抱えながら、若い2人はため息をつく。
それでも、自分たちがしっかりしなければ、子どもは育つことができないとわかっている。
こういう若い人たちに、日本はもっと温かくなれるといいな。
そして、障害があっても、いろんなチャンスが子どもに与えられつづけるといいなと思う。
この日の番組では、小山慶一郎くんが取材した話も感動的だった。
親父がつくった野菜を東京で売る若者たちの話だ。
ふだんは、田舎で農業をしている親父に、息子は親孝行ができない。
だが、田舎から送られてきた朝獲り野菜を、息子は自慢げに声を張り上げて売る。
あたたかなお金が回転している。
これが「ウエットな資本主義」なんだ。
コメントを求められたが、2つの話に感動し、涙があふれて話すことができなかった。
つらいニュースも多い。
でも、番組では、できるだけあたたかな話をしたいと思っている。
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