竜馬に流れる商人の血
先日、高松でうどんを食べた話を書いた。
その後、高知に向かった。
今日は、その高知の話をちょっと紹介する。
ぼくが高知に着いた土曜の夜は、夏祭りがあり、たくさんの人でにぎわっていた。
土佐は竜馬ブームで元気だ。
竜馬生誕の地や、坂本家の本家がつくり酒屋や質屋など手広く商いをしていた才谷屋の跡地などをまわった。
才谷屋の跡地には、喫茶「さいたにや」がある。
豪商の坂本家の血は、のちに竜馬が亀山社中という商社のようなものをつくるのにつながったのかもしれない。
そして、いつもだれかのためにという思いがありながら、その思いを達成する現実感は商人の血が関係していたのではないか。
相手を信頼させ、人脈をつくり、人をその気にさせていく。
人間的魅力で西郷隆盛や勝海舟、高杉晋作らとつながっていく竜馬という男の才覚は、坂本家の元来の血筋のような気もする。
脱藩して暗殺されるまでの5年間、実に多くの人と会い、人を動かしてきた。
現代のように交通や通信が発達していない時代を考えれば、そのすごさにはいまさらながら感心する。
ぼくは四国に来るたびに、八十八箇所巡りを一つずつしている。
三十三番の雪蹊寺(せっけいじ)という弘法大師が開いたお寺さんをお参りさせてもらった。
とても雰囲気のあるお寺さんだ。
弘法大師が亡くなる直前に言われたという、
「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し」(『秘蔵宝論』巻上 序文)
という言葉を思い出しながら、
岩次郎さんや母が心安らかであるかことを祈った。
もちろん家族みんなが元気でいるように、そして、日本が元気でいられるように。
雪蹊寺は、桂浜からすぐのところにある。
海が見えた。
海のない信州に住んでいると、海を見るだけでほっとする。
小さなことにこだわっているのが、なんだかばかばかしくなってくる。
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