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2010年7月19日 (月)

幹細胞はおもしろい

京都府立医科大学で、幹細胞を使った心不全の治療が成功した。Photo
重症の心筋梗塞の患者さんの心臓組織の一部をカテーテルで採取し、幹細胞を4万倍に培養して、心筋梗塞で壊死に陥った部分に幹細胞を移植した。

患者さんは、絶対安静に近い状態であったが、手術後には心臓の機能が回復し、退院した。
移植した幹細胞が、心臓の筋肉や血管に変化したのである。

今から15年ほど前、ベラルーシ共和国で白血病の子どもを救うために造血幹細胞移植が行われた。
この造血幹細胞は、白血球や血小板、赤血球に変していく。

まるで幹細胞が、微妙な空気を読みながら、なるべき細胞になっていくような感じがする。

こうした幹細胞の分化をみていると、命を守るために無意識の協調が行われ、利己的ではなく、むしろ利他的に働いているように思える。

幹細胞はおもしろい。

写真は、諏訪中央病院の庭の草花に囲まれて

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