本物志向
先日、南相馬市に行ってきた。
NPOほっと悠は、障害のある人もない人も分け隔てなく、手をとりあって働ける社会を目指している。
就労支援センターほっと悠では、障害のある人たちに仕事を開発している。
そのなかの一つ、お食事処食彩庵は、古い酒屋の建物を利用した郷土料理レストラン。
古いいい造りの落ち着いた雰囲気のなかで、町のお客さんにおいしいものを出して喜んでもらえたら、そこで働く障害者たちも元気がでるだろうなと思う。
そのほか、資源回収をしたり、メール宅配便を配達したり。
月額7万円ほどもらえる人もいるという。
日本の共同作業所では、収入が月1万円以下というところも多い。
障害があっても、こんな形で働けたらいいなと思う。
■おいしいジャム
ぼくが応援している宮城県の虹の園では、今年からジャムを売り出した。
これが、じつにうまい。
角田市特産の梅をつかったジャムやあんず、ブルーベリーのジャム。
無添加で、本物志向の味だ。
パティシエに何十回も教わりながら、改良し、ここまでの味になったという。
虹の園では、国産小麦ゆきちからを使ったパンを販売しているが、これがまたおいしい。
お店に出すとすぐに売れていく。
このパンによく合う味だ。
ラベルもビンもしゃれている。
蓋についた裂織りの布も、味わいがある。
障害者だから買ってください、というのではなく、本物のおいしいものを真剣につくり、それを評価して買っていただく。
こういう力は、その地域の宝になっていくと思う。
南相馬市のほっと悠や宮城県の虹の園、徳島県松茂町の愛育会など、日本にはすごい取り組みがあり、それを支えるすごい人たちがいるなと思った。
虹の園のパンやジャムのお問い合わせはこちらへ↓
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