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2010年8月22日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(49)

「ザ・ウォーカー」

原題は、「The Book of Eli」。
核戦争後の崩壊した世界。
イーライという男が西へ旅をする。
大事な本を抱えている。
それは、世界に一冊だけ遺された聖書。

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信仰をもつ人が少ない日本人には何となくしっくりこないが、その本を守るスペクタクル。
崩壊した世界を再生するため、必死にたくさんの本を残そうとする活動家たちがいる。
つまらなくはないが、それほどおすすめでもない。

この映画には、大ヒットした「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールスが出演している。
年をとったなと感じた。
お互いさまである。

「ザ・ロード」

特別のスーパーマンが出てくるわけではなく、普通の父親が息子とともに旅をする物語。
舞台は、文明崩壊後の世界。
海に出れば生きていけるのではないかと思い、2人は南へ向かう。
父と息子が愛情を交わしながらの果てしないロードムービーだ。

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「ザ・ウォーカー」も「ザ・ロード」もうまくはできてはいるが、なんとなくハリウッド映画の衰退を感じてしまう。
ダイナミックで大掛かりな映画にするために、人間のドラマはどんどん小さくなっていく。
そろそろ映画の原点に戻ったほうがいいような気がする。

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