鎌田實の一日一冊(74)
『となりのツキノワグマ』(宮崎学著、新樹社)
クマがこんなに写っていいのかと思うほど、いろんな姿のクマが登場する。
カメラに好奇心を示すクマの姿がユーモラス。
長野県のクマの生息数は、2006年で1300~2500頭と推定されている。
だが、宮崎さんは1桁違うのでは、もっと多いのではないかと思ったという。
10年、20年単位で獣道の様子をみつづけるなかで、ウサギが減って、クマが多くなっていることに気づいたという。
山でクマに遭ったら怖い。
でも、この写真集をみていると、かかわいい「隣人」に思えてしまう。
とても素敵な写真集である。
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