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2010年8月 9日 (月)

チェルノブイリへの旅⑦

なぜこんなことをはじめ、そして20年近く続けているのか、よく聞かれる。
1991年にはじめて行ったとき、あるお母さんに泣きなから、訴えられた=写真。

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「うちの子は白血病です。この国では助からない。日本へ連れて行って助けてください」

1人の子どもを日本へ連れて帰っても、問題の解決にならないと思った。
本当の医療支援とは何だろうか。
ベラルーシの医師がきちんと教育を受けて、自分の国の子どもたちを助けられるようにすることが、本当の支援だと思った。
それは時間がかかるが、根気よく続けることで、大きな成果につながる。
そう思ってJCFでは、信州大学の協力を得てを医師を教育し、薬品や医療機器などを支援してきた。

今回はゴメリ州立病院に生化学分析器の試薬1年分を届ける。
日本のODAやNGOのなかには、機械を贈って終わりというところがある。
せっかく機械はあるのに、消耗備品がないために使えないという話も聞く。
JCFでは、その後も、機械が使える状態にあるかどうかフォローし、必要備品の支援や機会のメンテナンスをしている。
こうした支援の仕方が現地で評判になっている。

チェチェルスクの病院では、3年ほど前にエコーの機械を再提供したが、それまで使われていたエコーは、15年間ほど有効に使用された。これも、ぼくたちがメンテナンスをしてきた結果だ。
1日約50件の検査を約15年間。
たくさんの小児甲状腺がんなどの発見に役立ってきたと思う。

今回もクニイ看護師と、ヒロウラMEが中心になり、今後の支援のあり方を確認しあっていく。

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今回は現地で更新できず、この数日のニュースはチェルノブイリに行く前にスケジュールの予定として書き込んだものです。

更新できる状態になったら、今回の新しいニュースをお届けしたいと思いますが、ご報告できるのは、おそらく帰国後になるかもしれません。

今後しばらくは、チェルノブイリに行く前に書きこんだものを掲載します。
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