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2010年9月10日 (金)

サグラダ・ファミリア

バルセロナで活躍する芸術家で、ガウディ研究家、ルイス・ゲイルブルカ氏のレクチャーを受けた後、世界遺産のガウディの作品を見て歩いた。

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代表作は、有名なサグラダ・ファミリア。
建設途中で彼が亡くなり80年以上が経つが、まだ建設中である。
建設費は募金が中心である。
キリスト教を信仰している人にとっては、応援したくなるような建物である。

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サグラダ・ファミリアの前面は荘厳である。
後方は作者が違うので、なんとなく好きになれない。
中に入ると、ガウディの構想にあるように、うっそうとした森を感じさせる。
建物全部が呼吸しているようである。

ガウディはカタルーニャ地方の自然に影響を受けている。
作品からは、海や山、風が感じられる。

ガウディは、このサグラダ・ファミリアの建設は完成まで300年かかると考えていたようだ。この大仕事に専念して、建設現場に寝泊りした。
ぼろぼろの洋服で、毎朝、ミーティングでは自ら指示をしたという。
1926年、市電に跳ねられて亡くなるまで、文字通り、命を注いで取り組んでいた。

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現在も建設中だが、ガウディの時代にはなかった什器が入り、建設のスピードが上がったため、あと30年くらいで完成するのではないかといわれる。

しかし、かりに完成しても、その後50年くらい経たないと、全体の調和がとれないのではないかと思う。
あきらかにガウディとその後の後継者がつくったものとでは、質感が違う。
ガウディのイメージが完成するには、もしかしたらさらに何百年もの時間の経過が必要なのかもしれない。

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