一夜にして時を止めた町
ナポリに到着した。
世界三大美港の一つといわれている。
ベスビオ火山が雄大に見える。
エルコラーノの遺跡に行った。
紀元79年にベスビオの大噴火があり、この町に溶岩流が流れ込んだ。
一夜にして時を止めた町といわれる。
布やベッドなど、建物以外のものも残っている。
モザイクの絵は、もともと豊かな港町だったことをしのばせる。
大浴場跡で、イスマイルがぼくの背中をマッサージしている。
イスラエルの女性ドールもすっかりうちとけた。
イスラエルでは授業でアラビア語を選択できるため、彼女は少しアラビア語を話せる。
2人はアラビア語で話している。人と人がうちとけるのはそれほどむずかしいことではないと思った。
午後はポンペイの遺跡を見に行った。
大きなまちである。
2500年前にはこのまちの骨格ができていたというから、桁違いの文化の古さを感じた。
パン屋や、水やワインを売る店、洗濯屋、円形劇場がある。もちろんローマ人が大好きな大浴場もある。
上下水道や、馬車道と歩道が分かれているなど、都市が整備されている。
夜は、ナポリの港の前にあるレストランで食事をした。
水牛のモッツァレラチーズやピザ、パスタ、生ハムを食べた。
ピースボートの共同代表の吉岡さんとテレビ製作のクルーは今日でお別れだ。
夜12時、船はマルセイユに向けて出港した。
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