鎌田劇場へようこそ!(52)
「プチ・ニコラ」
1960年代に、新聞連載がスタートした「プチ・ニコラ」は、フランスの国民的絵本。
単行本は65万部を超えるベストセラーという。
悪ガキの少年が、「思い込み」から次々と騒動を巻き起こす。
弟が生まれると思い込み、弟ができたら、自分は捨てられると思い込み、弟をギャングにさらってもらおうとして、ある男をギャングと思い込む。
とびきり幸せな時代。
みんながあったかくてやさしくて、ちょっとのんびりしたリズムで生きていた時代。
失敗しても許されていた時代。
自由奔放な子どもたちだけではなく、親たちもドジでどこか抜けていて、それでも生きていけるほほえましさがある。
生きているってそういうことだ、ほっとさせてくる映画だ。
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