鎌田實の一日一冊(77)
『たたかうおばあちゃんが行く』(赤坂美智子著、芳林社)
認知症になったおばあちゃんのことを養女が書き綴った「介護のブログ日記」。
大笑いである。
おもしろい。
認知症になっても、農作業をしながら、社会にこびない、へらへらしない、毅然としたおばあちゃんがなんともステキなのである。
生活のなかにうまくとけこませてしまえば、認知症なんて怖くないと思わせてくれる。
それにしても、この本一冊1000円は重くて厚い。
どうしてこの本が1000円でつくれるのか、不思議。
商売抜きでつくっているのかと思えるほどだ。
認知症の人を抱えている家族やプロの介護の人におすすめの一冊である。
こんなふうに認知症の人を支えていけば、認知症になるのもわるくないと思えるすぐれものの一冊である。
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