紳士協定
全国銀行協会が、クラスター爆弾の製造を目的にした事業には投融資をしないと、紳士協定を結んだという。
JIM-NETの佐藤真紀事務局長は、クラスター爆弾や劣化ウラン弾の使用禁止をことあるごとに訴え、ニューヨークなどでロビー活動をしてきた。
今回の全国銀行協会の申し合わせは、たいへんいいこと、一歩前進と思っている。
劣化ウラン弾に関しても、国際的に使用しないという取り決めを一刻も早くすることが大事だと思う。
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全国銀行協会が、クラスター爆弾の製造を目的にした事業には投融資をしないと、紳士協定を結んだという。
JIM-NETの佐藤真紀事務局長は、クラスター爆弾や劣化ウラン弾の使用禁止をことあるごとに訴え、ニューヨークなどでロビー活動をしてきた。
今回の全国銀行協会の申し合わせは、たいへんいいこと、一歩前進と思っている。
劣化ウラン弾に関しても、国際的に使用しないという取り決めを一刻も早くすることが大事だと思う。
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秋恒例のドリームフェスティバル・イン・上諏訪が先日、終わった。
「鎌田實と温泉に入ろう」と呼びかけて、今年で6回目。
全国から160人が参加した。
健康で長生きのコツを3日間、たっぷり味わってもらった。
感動すること、歩くこと、歌うこと、温泉に入ること。
3日間の食事は、鎌田とシェフが打ち合わせをして用意した。
色素、魚、食物繊維、アディポネクチンを増やすショウガ、海藻、きのこ、寒天、ねばねば食品のおくら、納豆、モロヘイヤなどをふんだんに食べてもらうようにした。
この習慣をそれぞれ家にもって帰ってもらい、血管を若々しく保ってもらおうというのが狙い。
温泉に入ったり、安曇野のわさび田に行ったり、早朝ウォーキングを楽しんだり。
参加した人もみんな満足顔。
この様子は、ニュースエブリィ(日本テレビ系)でも4分ほど紹介された。
障がいや病があっても旅をあきらめない。
こうした旅の感動は、今月発売された文庫『本当の自分に出会う旅』(集英社)に書いている。
ぜひ、読みください。
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『死ぬときに人はどうなる10の質問―あなたは考えたことがありますか?』(大津秀一著、致知出版社)
大津君とは『死ぬときに後悔すること25』(致知出版社)がベストセラーになる前、がんサポートという月刊誌で対談したことがある。
著者は、ホスピス病棟や、東京のクリニックで在宅医療をしながら、たくさんの患者さんの死をみてきた。
よく勉強しているなと思う。
V・E・フランクルやキューブラロス、マザー・テレサの言葉を上手に使って、難しい問いに答えている。
難しい話や縁起でもない話をわかりやすく、タブー視せず、上手な切り口で展開している。
「死」を勉強しようと思う方は、読んでみてはどうでしょうか。
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日本は、技術力を誇ること、ODAでお金を配ることで国際社会を説き伏せてきたが、言葉の力があまりにも弱い。
今回の中国との件もしかり。
国際舞台でおとなしいというのは、無能、無力を示している。
COP10が大詰めを迎えている。
遺伝資源に対して、先進国と途上国では大きな隔たりがある。
青カビからペニシリン、柳の樹皮からアスピリン、ニチニチソウからオンコビンという白血病の治療に必要な抗がん剤、ハッカクからタミフルがつくられている。
アメリカでは、これらをつくるための膨大な遺伝資源を蓄積しており、新しい医薬品、食品、化粧品などを開発する研究体制ができあがっている。
アメリカは、国連の知的財産権を問うセクションで話し合おうとし、生物多様性条約のなかで話あうことを逃げている。
知的財産権を盾にすると、ハッカクからタミフルができたとしても、ハッカクの原産国に移譲する必要はなくなるからだ。
だが、生物多様性条約では、1993年からの賠償額を払う必要が出ててくる。
地球の遺伝資源を守りながら、途上国にもできる範囲で保障し、貿易立国として新しい医薬品などを開発していく。
こうした強くて、あたたかくて、やさしい国を目指していることを示しながら、国際舞台で言葉の力を発揮していく必要がある。
議長国としてイニシアティブがとれるか、日本の手腕が問われている。
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以前、ニュースエブリィでも朝活のことを取り上げた。
朝4時半に起きて、家族が起きてくる前の1時間半、読書や勉強をしている女性を取材をした。
朝7時に築地で、朝食をとりながら、勉強会をしているグループもあった。
朝活をしている人は、想像以上に多い。
ぼくは18歳から34年間、朝4時半に起き、朝の時間を有効に過ごしてきた。
ぼくが朝活をするきっかけとなったこと、そして、朝活によってぼく自身がどう変わったのかということを、11月に出版される『人は一瞬で変われる』(集英社)に書いている。
朝の時間をうまく活用するには、まずしっかり起きること。
起きさえすれば、やる気のドーパミンや、集中力を高めるノルアドレナリンが分泌される。
同時に脳の全体の調整をしてくれるセロトニンも、4時くらいから上がりだし、7~9時くらいまでにピークを迎える。
朝は、クリエイティブな仕事をし、メールチェックなどは昼以降で十分。
会社ならば、大事なことを決定する会議を朝行うと、いい議論、いい決定ができる。
大事なことは、できるだけ朝やったほうがいい。
記憶力を使うのにいい時間は、夕方。
感性の仕事や人脈作りは夜がいい。右脳が働き出す時間帯だからだ。
ぼくは院長になってすぐ改革を始めたが、朝7時半から幹部会というのがあり、その後、持ち場の朝礼で幹部が申し送りをする。これによって、朝決めたことが、550人の職員に伝わるといういい流れができた。
病院の玄関に立って、患者さんを「おはようございます」とお迎えすることも始めた。
2億円の赤字の病院は、黒字に転換し、そのまま55歳で退職するまで、細々とだが常に黒字を続けていた。
これも、朝活のおかげだと思っている。
写真は、岩次郎小屋から見た秋の雲
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作家・戸井十月の写真展「路傍の人」を見てきた。
12年にわたり、オートバイで5大陸13万キロを旅した記録である。
会場は、セルバンテス文化センター東京。
市谷駅から歩いてすぐのところにある。
映画館と展示室をもっているスペインの文化センターである。
戸井十月と久しぶりに会った。
あいかわらず青春を生きている。かっこいい。
写真展は、11/13まで(月~土、10.0~20.0)。
入場無料。
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尾道ラーメンが送られてきた。
さっそく作って、家族と昼ごはんに食べた。
ブドウやイチジクも一緒にいただいた。
イチジクは子どものころよく食べた。
アラブではたくさん出回っているが、食べるのは久しぶり。
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「オカンの嫁入り」
泣いた、泣いた。
カマタがイチオシにした映画は、連続ヒット。
「セラフィーヌの庭」は大ヒットで上映が終わった。
婦人公論で往復書簡をしたウニー・ルコント監督の「冬の小鳥」も、満員御礼という幸先よいスタートだという。
そんななかで、カマタに観てほしいと、「オカンの嫁入り」のDVDが送られてきた。
電車で移動中にみた。
混んでいる電車で、空席なし。
隣の人を気にして、泣くまいと思ったがダメだった。
涙を拭きながらみた。
とにかくうまくできている。
手玉にとられるように、泣かされた。
大竹しのぶという女優はすごい。
宮崎あおいも好演。
かつてぼくの書いた『この国が好き』という絵本を、ある雑誌でほめてくれたことがある。
この映画では、セクハラを受けて電車に乗れなくなった女の子という、難しい役柄を演じている。
物語は、自由奔放で、自分勝手に生きているように見える母親が、いくつものあったかな仕掛けをしていくのだが、ここではいろいろ言わないことにする。
とにかく、泣ける映画。
泣いた後は、心が楽になる。
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唐十郎の芝居を見てきた。
「ふたりの女」と「姉とおとうと」という二本立てだ。
「ふたりの女」は、31年前に石橋蓮司と緑魔子のためにつくった芝居。
やっぱり、すごい。
唐十郎とは、『この道より道まわり道』(潮出版)で、おもしろい対談をさせてもらった。
言わずと知れた芥川賞作家だが、先月も韓国で大きな文学賞をもらっている。
韓国で日本人を表彰するというのはとてもめずらしい。
唐は、40年以上にわたって芝居を書き続けている。
書かない年はほとんどない。
しかも、芝居を演出し、自らも演じている。
今回の芝居では、唐の歌が聴ける。
韓国での受賞式のスピーチでも、唐は歌を歌ったという。
1本観て、ホテルに戻るつもりでいたが、唐さんから2本観ていけと言われて、2本観た。
その後、帰ろうとすると、唐さんがさびしそうな顔をした。
ついつい紅テントに残って、50人くらいの人たちと車座になり、夜11時くらいまで飲んだ。
大久保鷹が、ぼくの隣にやってきた。
状況劇場のころからの看板役者である。
四谷シモン、麿赤児などスターがたくさんいたころの異形の俳優だ。
存在感がすごい。
話をして、びっくりした。
今年8、9月とパレスチナで芝居をしてきたという。
ちょうど、ぼくがパレスチナを訪ねたときと同時期だ。
やはり、同じようにジェニンにも行ったという。
この秋の唐組46回公演は10月初めからスタートして、いよいよ最終コーナーを回った。
30、31日には、雑司が谷・鬼子母神の境内に特設された紅テントで上演される。
天才、唐十郎の芝居をぜひ、お見逃しなく。
詳しくは↓
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ピーコさんの個展が東京の茅場町にあるギャラリー、森岡書店で、30日まで開かれている。
ピーコさんのすてきなスタイル画は見たことがあるが、今回は天使をテーマにした絵画を展示しているようだ。
会場には、ピーコさんのはからいで、JIM-NETが支援してきたサブリーンの絵と募金箱を置かせてもらっている。
サブリーンは11歳で目のがんになったイラクの少女。
昨年15歳で亡くなった。
「私は死にます。でも幸せでした」という言葉を残して。
彼女の絵は、今年のバレンタインのチョコレートの缶にもなっている。
ぜひ、ピーコさんの個展に行き、ピーコさんの才能とあたたかさに触れてみてください。
http://www.moriokashoten.com/?pid=23715526
森岡書店へのアクセスはこちら↓
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先週、北海道の美瑛町に行ってきた。
前田真三さんの写真館「拓真館」で講演をした。
この時期、最低気温が2度、最高気温で8度というから、北海道のなかでも寒いほうだ。
ぼくはコートとマフラーを着ていったが、札幌まで出て行くと、タクシーの運転手さんから「お客さんどこから来たの」と笑われてしまった。
拓真館では、前田真三さんと前田晃さんとカマタの「三人展」が開かれている。
ぼくの詩集『よくばらない』(PHP研究所)と、前田真三さん晃さんの写真をコラボしたパネルを展示している。
北海道に行かれる方は、ぜひ、美瑛まで足をのばしてみてください。
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「プチ・ニコラ」
1960年代に、新聞連載がスタートした「プチ・ニコラ」は、フランスの国民的絵本。
単行本は65万部を超えるベストセラーという。
悪ガキの少年が、「思い込み」から次々と騒動を巻き起こす。
弟が生まれると思い込み、弟ができたら、自分は捨てられると思い込み、弟をギャングにさらってもらおうとして、ある男をギャングと思い込む。
とびきり幸せな時代。
みんながあったかくてやさしくて、ちょっとのんびりしたリズムで生きていた時代。
失敗しても許されていた時代。
自由奔放な子どもたちだけではなく、親たちもドジでどこか抜けていて、それでも生きていけるほほえましさがある。
生きているってそういうことだ、ほっとさせてくる映画だ。
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『フクロウ』(宮崎学、メディアファクトリー)
1990年に土門拳賞を受賞した『フクロウ』。
大型本は絶版となっていたが、ハンディ版ができた。
このフクロウの生きる姿を撮った宮崎学を、ぼくは尊敬している。
こんな写真が撮れるなんて、奇跡に近い。
フクロウが獲物をつかむ一瞬、闇のなかで羽を広げるときの理知的な顔、悲しい目、雛を見るやさしい目。
フクロウには神通力があると信じられてきた。
ギリシャでは知恵の神。
アイヌでは森の神。
どれも、納得できるようなフクロウの姿が写し出されている。
この写真集をみた多くの人が、感動するにちがいない。
傑作である。
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明日24日、「わたしが子どもだったころ」(10.50~11.35、NHK総合)が、再々々放送されます。子ども時代のカマタがどんな葛藤を抱きながら、医師になったのか。
ドラマとドギュメンタリーで紹介されています。
見逃した方は、ぜひご覧ください。
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「わたしが子どもだったころ」が10/24午前10.50~11.35、NHK総合でまたまた放送される。
ぼくを愛してくれた病弱な母と、母の医療費を稼ぐためにタクシー運転手になって働いた父。
子ども時代のカマタがどんな葛藤を抱きながら、医師になったのか。
ドラマとドギュメンタリーで紹介されている。
見逃した方は、ぜひご覧ください。
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WHOの正式発表では、新型インフルエンザの昨年の死亡者は、約18600人。
実際には世界で10万人と言われている。
日本では、正式発表は約200人だった。
死亡者は季節性インフルエンザのほうが多く、毎年数千人から二万人といわている。
新型インフルエンザは季節性に比べて数こそ少ないが、働き盛りの人がウイルス性肺炎で亡くなる例も多く、油断できない。
1968年の香港かぜでは、大流行した初年度よりも、その翌年のほうが死亡者が多く出ている。
昨年、新型にかからなかった人は予防接種をしたほうがいい。
予防接種は、確認ができてる範囲で70%の効果があるという結果が出ている。
季節性と新型の混合接種できるワクチンもある。
できるだけ予防接種を受けよう。
写真は、紅葉が始まった岩次郎小屋のドウダンツツジ
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『自宅で大往生 「ええ人生やった」と、言うために』(中村伸一著、中公新書ラクレ)
中村先生は、福井県おおい町名田庄地区の診療所の医師。
医学生や研修医がたくさんやってくる診療所でもある。
全国国保地域医療学会でご一緒したことを、昨年の今頃、このプログに書いた。
彼の地域医療に取り組む姿は、NHKの「プロフェッショナル」に取り上げられている。
その彼が書いたこの本は、とてもおもしろい。
7年前に、中村先生は慢性硬膜下血腫になった。
2ヶ月休んだが、たくさんの応援のおかげで、診療所は維持することができた。
復帰してからも、たくさんの地域の人たちが心配してくれた。
それまで、年間の時間外の救急患者数は千を超えていたが、その数が減った。
「救急は診ません」なんてアナウンスしていないのにもかかわらず、地域の人たちが自粛してくれた。
「先生を倒れさせてはいけない」と、どうしても必要なとき以外は、時間外に来なくなった。
中村先生がこの村に長く留まろうとしたきっかけがあった。
ある患者を往診し、くも膜下出血を疑ったが、点滴で楽になったというので帰ってきてしまった。
病院を紹介してCTを撮ることをしなかった。
それから2時間後、おそらく二度目の脳動脈瘤が破裂した。
患者さんの意識がなくなった。
再び、往診に呼ばれ、駆けつけて慌てた。
一緒に救急車に乗って病院へ運んだ。
くも膜下出血だった。
中村先生は、最初の往診で見つけられなかったことを、患者さんの親戚に素直に謝った。
すると、親戚は、
「夜中に何度も呼び出してわるかったよ。真剣にやっていても間違えることはだれにでもある。お互いさまだ」と言った。
「お互いさま」は、中村先生にとって生涯忘れられない言葉になったという。
その後、患者さんは後遺症もなく回復した。
彼はその村の医師として、今も地域医療を続けている。
こういう若い医師がいる地域では、医療に対して安心や信頼がうまれてくる。
大きな病院でも、この安心や信頼がいきわたるといいなと思う。
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『本当の自分の出会う旅』(集英社文庫)が10/20、発売されます。
旅の不思議な力を綴るエッセイ。
障害をもつ人や病気を抱える人たちと旅をしてきた経験や、鎌田の旅に対する考え方を書きました。
感動的な話が満載です。
巻末には、「旅は自分を成長させます」という永六輔さんとの対談が載っています。
旅のなかで生きてきた永さんが、旅への思いを語っています。
旅は人生を変えます。
とってもいい本になりました。
ぜひ、お読みください。
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諏訪中央病院祭が23日(午前9.30~午後4.0)に行われる。
今年のテーマは、御柱の年にちなんで、「力を合わせてお願いだぁ、ヨイサ、ヨイサ」。
食や健康の勉強会、精神的ストレスチェック、筋力測定、肺年齢の測定、体脂肪のチェックなど、病院ならでは企画が満載。
御柱はっぴファッションショーなんてものもある。
綿菓子、おでん、とん汁、焼そば、から揚げなど、医師や看護師たちがふだんとは違ったおもてなしをする。
ギターとバイオリンのコンサート、職員が作った映画の鑑賞会、がんばらない体操なども行われ、とにかく楽しい企画がいっぱい。
秋の行楽がてら、ぜひ、病院祭に遊びに来てください。
写真は、諏訪中央病院
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お金をどう回転させるか。
預貯金では回転しない。お金をもっている人たちにどう使ってもらうか。
高級車や家を買ってもらうのもいいが、社会貢献というのもお金を回転させるいい手段である。
2006年、ウォーレン・バフェットというアメリカの有名な投資家が、4兆円の財産のうち99%を社会貢献のために寄付すると表明した。
アメリカのいいところは寄付文化が定着しているところである。
それに対して、日本のお金持ちはあまり寄付をしない。
しずらいシステムになっているのである。
寄付をしても、税金でもっていかれてしまう。
寄付をするモチベーションがわいてこない。
日本チェルノブイリ連帯基金は、認定NPOになっている。
認定NPOになるには、厳しい規定をクリアしないといけない。
決まった当時、140団体くらいしか認められていなかった。
認定NPOになると、税控除などが優遇されるが、決して十分とはいえない。
所得控除されるのは、寄付金の所得の40%のみ。
寄付してくれる人にも、もっと所得控除されれば、寄付文化は定着していくように思う。
菅政権は、再度のNPOの見直しや、認定NPOの条件の緩和を検討したほうがいいと思う。
みんながだれのかためにと思うことが、あたたかな資本主義には大事である。
お金と同時にあたたかさも回転させなければ、資本主義社会はギスギスしてしまう。
それには、ボランティア活動やNPOを、資本主義を救うシステムの一つと考えるべきではないか。
写真は、岩次郎小屋に咲く赤いサルビア
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「がんばらない介護生活を考える会」が今年も11月11日、東京・新橋のヤクルトホールで「介護の日」セミナーを開く。
講演会は13.0~16.30(開場12.15)。
鎌田の講演のほか、介護保険の産みの親の一人、岡本祐三さんとノンフィクション作家の沖藤典子さんのトーク、排泄の問題の第一人者葭田(よしだ)美知子さんの「おむつの上手な使い方、選び方」、秦万里子さんのコンサートなど、盛りだくさんの内容だ。
鎌田の講演では、厚生労働副大臣の小宮山洋子さんとの対談を予定しているが、小宮山さんが公職で来られない場合は鎌田の一人の講演となる。
会場では、全国障害者ファッション協会代表理事の鶴丸礼子さんによる服の併設展示がある。
「服は着る薬」という鶴丸さんの服は、障害があっても着やすくて、動きやすい。
昨年は、ファッションショーがあり、おむつをしていても目立たないスーツを鎌田が着させてもらった。
今年は、おしゃれなおむつ入れを作り、たいへん好評だという。
介護の日セミナーの詳しい内容や申し込みはこちら↓
http://www.gambaranaikaigo.com/eve2010_kaigoday.htm
http://www.gambaranaikaigo.com/dl/2010_kaigosmnr.pdf
定員は先着550人ですので、興味のある方は、お早めにお申し込みください。
写真は、色づき始めた岩次郎小屋の木の葉
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10/19は、北海道の美瑛町にある「拓真館」で講演をする。
『よくばらない』(PHP研究所)に前田真三さん、前田晃さんの写真を使わせていただいた。
そのお礼の講演会である。
前田晃さんが、美瑛の丘を案内してくれるというので、今から楽しみ。
素人ながら、あの美瑛の丘を撮ってきたいと思う。
お近くの方はぜひ、いらしてください。
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今年は、じごぼうが不作だという。
夏の猛暑の影響だろう。
前の家のおじさんが、もう4回も山に入ったけれど、1本も採れないとこぼしていた。
じごぼうとは、信州ではなじみの深い地のきのこ。
唐松の林に生えている。
緩和ケア病棟に入院していたあるおじいちゃんが、しみじみと言った。
「じごぼうが食べてえなあ」
それを聞いた当時の看護師長が、季節外れの山に入って、じごぼうを見つけてきた。
おじいちゃんは、そのじごぼうをうれしそうに味わった。
その後、おじいちゃんは亡くなった。
翌年、またじごぼうの季節が巡ってきた。
今度は、おじいちゃんのご家族が、じごぼうを山で採ってきて、緩和ケア病棟に届けてくれた。
患者さんたちみんなでいただいた。
流通の場になかなか出てこないじごぼう。
だれかが山から採ってきて、みんなに届けてくれる。
じごぼうの向こうには、自然が見える。
そこで暮らす人の姿も見える。
信州の人にとって、故郷の温もりを感じさせてくれる特別な食べ物なのだ。
その貴重なじごぼうが、今年もぼくのところに届いた。
味噌汁にするとおいしい。
お湯でさっとゆがき、大根おろしと和えてもいい。
今日は、とっておきの秋の味覚が楽しみだ。
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この1週間、カマタが各地をあるきながら食べたものをほぼリアルタイムに紹介してきたが、今日は、2週間ほど前に食べたものを紹介する。
筆柿カレーだ。
愛知県幸田町は、筆柿が特産。
ゴマがたっぷの細長い柿だ。
この柿を煮てペースト状にしたものをカレーにかけて食べる。
柿の甘さが、カレーの辛さにプラスされ、コクが出ておいしかった。
ナスなどの野菜も、この町の特産品を使っている。
おいしいだけではなく、地域も元気になる。
そういう食は、応援したくなる。
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消費税論議をすべきである。
いつ上げるかという議論がそろそろ必要である。
消費税を2%上げると5兆6000億円、1%上げると2兆8000億円くらいが増収となる。
たとえば消費税1%上げたら、その分は医療や介護につぎこむのはどうだろう。
製薬会社は、この2年、厳しい薬価の切り下げで、新薬開発の研究をする余裕がなくなってきている。
医療機器の開発にも一歩、遅れている。
ドラッグ・ラグというのがあるが、同じようにデバイス・ラグというのがある。
たとえば、糖尿病の安定的な治療のインスリンの持続注入ポンプは、血糖値を感知しながら、必要な分だけインスリンが注入されるというすぐれたポンプ。
これが、輸入すらできない。
こういう医療機器を、外国と一緒に共同開発して、治験できるようにすることも大事である。
医薬品、医療機器が成長産業になることは、経済的な側面だけでなく、医療の面で、国民の安心につながる。
介護ロボットや手術ロボットなど、日本が期待されている分野は多い。
こうした分野の研究を後押しし、その恩恵を国民があずかれるように、官民一体ですすめていくことが大事なのではないか。
研究費の補助や税金の減免、医薬品、医療機器の審査基準のスピード化、そして、それらを世界に売り出していくことが大事だと思う。
写真は、岩次郎小屋に咲く満開の秋明菊
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今年8月、20年間続いた諏訪中央病院ホスピタルコンサートが盛況のうちに幕を閉じた。
世界で活躍している音楽家によるオペラ・カルメンを、病院でみられるなんて、そうはない。
何度もご出演してくださった青木十良先生や伊藤京子先生たちも、客席に来てくださり、最後の花束贈呈では舞台にあがってくれた。
20年前の作家の井出孫六先生の呼びかけで、会場にチャリティーボックスを置かせてもらった。
64923円の募金が集まり、JCFへご寄付いただいた。
20年続けてこれたのも、畑中良輔先生をはじめ出演者の方々のあたたかいお心と、病院を愛してくださる市民のお陰。
長い間、本当にありがとうございました。
◇
このホスピタルコンサートの様子は、近いうちに動画で紹介する予定です。
動画は、月に2~3回更新しています。
御柱祭の迫力の映像や、イラクの難民キャンプを訪ねたときのもよう、信州の風景を映しながらのドライブなどをアップしてきました。
楽しい、お宝(?)映像もありますので、ぜひ右側の「動画一覧」を開いてみてください。
写真は、岩次郎小屋に咲くセージ
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新大阪駅の改札口近くにあるたこ焼き屋「くくる」で、たこ焼きを買って、新幹線に飛び乗った。
大阪らしいものを食べられなかったとき、ここのたこ焼きをよく買って新幹線に乗ることが多い。
たこが大きくて、おいしい。
ちょっと疲れたので、おやつ。
家には夜9時半に着く予定。
うちで食事をとりたいところだが、夜9時以降の食事はビーマル1が働いて、太りやすいとされている。
名古屋駅で夕食を済ませることにした。
駅麺通りというラーメン街がある。
東京ラーメン、名古屋ラーメン、札幌ラーメン、博多ラーメンなどがある中で、今日は旭川ラーメンのだいせつ洞に入った。
注文したのは塩味のラーメン。
とんこつに魚のだしのスープは、ぼくにはちょっとしょっぱい。
もっと薄味にしたほうがおいしいのに。少し残念。
麺は細くて鎌田好みだった。
腹ごしらえをして、電車のなかで読書しながら帰宅の途についた。
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講演のため、大阪へ。
お昼は、ホテルニューオターニ大阪にある「乾山」で、ちらしずしを食べた。
6300円。
すし飯と刺身が二段に分かれている。
ぼくは、丼ものなど、ご飯の上に何かのっけて食べるのが好き。
刺身にちょっとしょうゆをつけて、すし飯にのせてほおばる。
口のなかに、一度にいくつもの味が広がり、最後にごはんの味が残って、これがうまい。
昨日、炭水化物断ちをしたので、心置きなく食べられた。
講演が終わった後は、一週間ぶりに我が家へ向かった。
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緊急総合経済対策を盛り込んだ2010年度補正予算案のなかに、注目すべきものがある。
子宮頸がんワクチンや、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン、肺炎球菌のワクチンを、全額公費負担で受けられるようにするというもの。
ワクチン・ギャップという言葉をご存知だろうか。
世界で行われているワクチンが、日本では承認されていないなど、ワクチン政策における世界との格差のことをいう。
前記の3種のワクチンは、先進国のなかでは明らかに遅れているが、それ以外に水疱瘡やおたふくかぜ、A型肝炎、B型肝炎など、先進国で定期接種になっているものが、日本では任意接種で、費用も高額だ。ロタウィルスワクチンは承認もされていない。
また、乳幼児の接種スケジュールは過密で、赤ちゃんの体調などをみながら、ワクチンを受けられる医療機関を探すなど、親の負担も大きい。
ワクチン・ギャップについては、10/14のニュースエブリィ(日本テレビ系、16.53~)で話す予定ですので、ぜひご覧ください。
写真は、早朝に望む東京の高層ビル群
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金沢から地元、長野市へ。
このところごちそうをたくさん食べたので、この日は炭水化物をできるだけとらないように心がけた。
晩ご飯は、長野駅前にあるプロントで済ませた。
メンチの鉄板500円、チーズ入り羽餃子500円、にんにくラー油ときゅうりの和え物380円の3品だ。
翌朝の食事は、ホテルのピュッフェ。
やはり炭水化物抜きで、サラダ、煮いわし、れんこんとこんにゃくの煮物、ヨーグルトにフルーツ。ごはんやパンは抜いた。
おいしいものを食べてしまっても、一週間くらいの間で調整日をつくれば、体重の管理は比較的うまくいく。
長野まで戻ってきたが、お昼には、また大阪へと向かった。
◇
長野市では、日本薬剤師学術大会で講演した。
ぼくが代表をしている日本チェルノブイリ連帯基金に、50万円の寄付をいただいた。
たいへんありがたいこと。
チェルノブイリの子どもの救援活動のために、大切に使わせていただきます。
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大阪大学社会学研究所長の小野善康さんが、10月から内閣府参与になった。
ケインズやサミュエルソンによるあたたかな経済・大きな政府と、シカゴ派のフリードマンの競争重視の市場経済の両方の悪いところを否定している。
両方に与さないところが、ちょっとおもしろい。
今は小さな政府にするのは得策ではない、と彼は考えているようだ。
お金は、ただばらまいてはけない。
雇用というものを通して、お金をばらまかなきゃいけないというのが彼の考えのようである。
彼は、年収350万円くらいの仕事を160万人に与えることができるという。
彼の主張は、ぼくの言うウエットな資本主義の国家の下半身をあたためることに似ている。
子育て、教育、医療、福祉といった国家の下半身をあたためることで、経済が動き出す。
この分野に雇用をつくりだせばいいのである。
たとえば、医療ではいくらでも人手は要る。
ぼくが病院の外来をするときには、2人のアシスタントがついている。
日本の病院の医師は、世界屈指の忙しさだ。
医師に1人にクラークがつき、医師の指示のもとにカルテの記録や各種の書類を作成するようにすれば、医師は患者を診ることに専念しながら、医療現場でも雇用が生み出せる。
もちろんこの制度はすすめられているが、経営的に数人程度しか雇えない。
もっと大胆に増員すれば、病院の空気は変わるだろう。
看護師10人に1人のクラークをつけるのもいい。
介護の分野では、まだまだ人を増やすことがである。
24時間体制の在宅介護が可能なれば、施設をつくらなくてもすむ。
子育てでは、1歳までは有給で休め、それ以降は職場に復帰して、安心して働けるようにする。
教育現場には、1学年に1人あたり、心理療法的サポートができるスタッフを置く。
子どもたちの精神的な問題や教職員のメンタルヘルス、保護者たちの心理的サポートなどをするのもいい。
そうすることによって160万人の雇用を創出できれば、失業率5.2%は2.8%に改善する。
完全失業者数も350万人から190万人に減る。
これだけでもまず、この国を覆っている暗い気分が変わるだろう。
内需の拡大も起こる。
なかなかおもしろい考えである。
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京都で全国国保地域医療学会に出た後、日本臨床内科医学会の記念講演に呼ばれて、金沢に入った。
安くてうまいB級グルメ大好きのカマタだが、金沢に来たら、新鮮で身のしまった魚が食べたくなる。
魚は健康にいい。
海のない長野県に住んでいると、体が魚を欲するような気がする。
晩ごはんは、おいしい魚とおすしを食べた。
ノドグロやイカがおいしかった。
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全国国保地域医療学会が京都国際会議場で開かれた。
ぼくは、市民公開講座で「生・老・病・死~私が最期を迎えるところ」をテーマに鼎談した。
その直前の昼ごはんは、会場隣りにあるグランドプリンスホテルの「京 花水木」で。
自家製ゆばを使っているという。
いちばん安い2500円のゆばご膳を食べた。
この2日間のランチは500円だったので、かなりぜいたくだ(笑)。
冷製の豆乳スープに、生ゆば、ゆばの揚げ物というゆば尽くしに、豚しゃぶがつく。
ご飯は、ゆばのあんかけご飯だった。
とても上品な味。
満足して、午後からの鼎談に向かった。
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昼ごはんは、たこ八の明石焼き。
大きなタコがたっぷり入って、500円。
明石焼きが、しょうがとネギの入ったつゆを吸ってうまい。
病院にいたころから、昼食に時間をとれないこともあって、わりと軽食で通してきた。
明石焼きだけでおなかいっぱいになるのかと聞かれたが、ぼくはこれで十分。
でも、なぜか痩せません(笑)。
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『こんなときどうする?――臨床のなかの問い』(徳永進著、岩波書店)
さすがに徳永進だ。
臨床の現場は、きれいごとではいかない。
急変、訴訟・・・などの問題を、医療関係者側だけでなく、患者側の立場に立ちながら、やさしく考察している。
医師と患者の間を上手にとりもち、両方の心をやわらかくしている。
情のある医療を実践するためにも、ときには「工夫された非情」が必要とする著者の指摘は、じつにおもしろい。
多くの医師や看護師に読んでもらいたいし、一般の人にもこれほどいい教科書はないと思う。
特に、緩和ケアで働いている人には、秘密のバイブルのような本になるのではないか。
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尾道に来たなら、やっぱり尾道ラーメンを食べたい。
有名なラーメン屋さんを二つ紹介されたが、どちらも長い行列ができていた。
その一つ、つたふじで中華そばを食べた。
スープは、魚のだしと背油。めんは中太。500円。
昔風のラーメンの味がした。
◇
講演で全国各地をあるいている「旅がらす」のカマタ。
これから一週間、各地で出合ったうまい一食、その土地で愛されている一食を紹介していきます。
お楽しみに!
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2年前、スイスに講演に行ったり、リフレッシュ休暇で、スイスとイタリアにスキーをしに行った。
そのときはたしか1ユーロ165円。
この夏、ヨーロッパを訪ねたときには、107円くらいと円高ユーロ安がすすんでいる。
PIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの頭文字)と呼ばれている国々の経済は崩壊寸前であるが、ユーロ圏のなかでドイツの経済は絶好調だ。
ユーロ安を利用して、日本と同じ工業国のドイツが、かつて円安のなかで日本が輸出しまくったのと同じ状況を呈している。
世界経済は、サブプライムローンで傷つき、浮上しかかったが、また二番底にさしかかっている。
アメリカはじめ、すべての国が輸出に頼って経済的危機から脱しようとしている。
みんな自国の通貨安を目指している。
そのなかで、貧乏くじを引いているのが、円高の日本である。
これを直すためには、日本はもっと輸入をする必要がある。
円高なのだから、輸入のチャンスである。
2割増くらい多く、いいものを安く輸入できる。
余裕がある消費者は、輸入品をもっと買うといい。
そうすれば、円安の状態ができてくる。
ぼくたちは、倹約は美徳という儒教精神を刷り込まれているが、これを変え、お金を回転させないかぎり日本の経済はよくならない。
写真は、岩次郎小屋から見た中秋の名月
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月刊「日経マネー」で経済の連載を続けている。
この連載をまとめた『ウエットな資本主義』(日本経済新聞社)は好評である。
一年後くらいを目標に、再び、経済のわかりやすい本を書きたいと思っている。
このブログでも、ときどきカマタ流の経済再建について述べていきたいと思う。
厚生労働省は9月初め、所得格差についての調査の発表をした。
所得格差の指標として、ジニ係数というものが使われる。
それによると、日本のジニ係数は、1981年の0.3491から、2008年の0.5318と上がり、格差が広がっていることがわかる。
1.5倍になった計算である。
高齢者が多くなったことも大きな要因である。
注目したいところは、税金や保険料、年金、生活保護による再分配の仕組みで、再分配後のジニ係数は1981年は0.314であったが、2008年は0.375で実質的な格差の広がりは緩い。
現実的な格差は広がっているが、再分配の機能はそれなりにうまくいっているのだ。
もう少し高額所得者の保険料や税金を多くして再分配機能を高めれば、ジニ係数は81年並みに戻すことができる。
ただし、若者のジニ係数の改善は、ここでは反映されていない。
若者にとって大切なのは雇用である。
雇用が充実し、安定した収入が得られるようになれば、かつての右肩上がりの経済のなかでの勢いはつくることはできなくても、成熟社会のなかで、あたたかな資本主義としてお金を回転させながら、デフレに落ち込まない程度の改善はできるのではないか。
写真は、岩次郎小屋の周りの田んぼ。すっかり稲刈りが終わった
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中国は、フジタの社員をなぜ1人だけ返さないのだろう。
身勝手で大人気ない。
このような状態が長く続くと、ニュートラルな考えをもっている人たちが、中国に対して強行姿勢をとるべきとする人たちの言葉に引きずられていきそうなのが怖い。
中国から日本に帰化した人は11万人いる。
それ以外に80万人近い人たちが、日本で働いているとされている。
諏訪中央病院看護専門学校でも、中国人学生をたくさん受け入れてきた。
『空気は読まない』(集英社)に書いたが、ある中国人留学生は親戚から日本に来ることを反対された。
だが、一生懸命に看護の勉強し、友人とふれあううちに、日本が大好きになったという。
サボテンのようにとがっていた心が、マシュマロのようにまるくやわらかくなった、と彼女らしい例えで話してくれた。
日本は、中国に対してODAを6兆円注いでいる。
中国人の多くはこのことを知らないという。
日本人は、黙って手を差し伸べるのが美徳だと考えてしまいがちだが、その善意がすべて相手に届くとはかぎらない。
前政権も現政権も、中国に対して毅然とした態度をとってこなかったように思う。
日本と中国は必ず理解し合えるときが来ると思う。
それには相手が理解してくれるのを待つだけでなく、日本がいかに両国のために尽くしているか、積極的にアピールしていく必要があるのではないか。
写真は、岩次郎小屋の庭に咲く花
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名古屋で講演を終え、倉敷へ向かった。
棟方志功や司馬遼太郎が愛したという旅館「くらしき」に泊まった。
大原美術館から100メートルほどのところにある。
260年前の米蔵や道具蔵などを改装した部屋は、なんとも風情があって美しい。
5部屋の小さな旅館で、おもてなしの心がいきとどいている。
心も体も、リフレッシュした。
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『たたかうおばあちゃんが行く』(赤坂美智子著、芳林社)
認知症になったおばあちゃんのことを養女が書き綴った「介護のブログ日記」。
大笑いである。
おもしろい。
認知症になっても、農作業をしながら、社会にこびない、へらへらしない、毅然としたおばあちゃんがなんともステキなのである。
生活のなかにうまくとけこませてしまえば、認知症なんて怖くないと思わせてくれる。
それにしても、この本一冊1000円は重くて厚い。
どうしてこの本が1000円でつくれるのか、不思議。
商売抜きでつくっているのかと思えるほどだ。
認知症の人を抱えている家族やプロの介護の人におすすめの一冊である。
こんなふうに認知症の人を支えていけば、認知症になるのもわるくないと思えるすぐれものの一冊である。
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インフルエンザ治療薬の新薬ラピアクタは、タミフルが効かないウイルスに対して期待されていた。
だが、残念なことにタミフル耐性ウイルスは、ラピアクタにも耐性があることがわかった。
どちらの薬も、ウイルスをやっつける仕掛けが似ているためだ。
今後もインフルエンザにはタミフルで対応していくことになるのだろうが、タミフルを使いすぎると、耐性ウイルスが増える可能性がある。
その場合は、従来どおり吸入薬のリレンザを使用していくことになるだろう。
今のところリレンザは、耐性ウイルスに対して効果があるようである。
抗生物質は使いすぎると耐性菌や耐性ウイルスが生まれる。
薬の使用方法を、よく検討していく必要がある。
写真は、岩次郎小屋から見た夜明けの八ヶ岳
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先月、松本市の小学校で新型インフルエンザの集団感染が起こった。
3年生42人のうち12人に感冒様症状がみられ、2人が新型インフルエンザと確定された。
猛暑が終わり、急に寒くなってきた。
これから季節性を含むインフルエンザが流行する季節がやってくる。
すでに千葉県で1校が休校。
茨城県では8校、東京都では6校が学級閉鎖などをしている。
マスクパニックになった前シーズンの教訓を活かし、冷静に感染対策をしたいものだ。
写真は、岩次郎小屋から見た雲。朝日に当たり、美しい
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『この道より道まわり道』(潮出版、1155円税込)が出版された。
さだまさし、原田泰治、唐十郎、林望、堀田力、柳田邦男、たかの友梨、山田昌弘、安奈淳・・・へんてこだけどぶれない、おもしろくって魅力的な人たち12人と鎌田が、人生の話を語り合った。
多くの方は人生の「底つき体験」までしながら、その負の状況に負けなかった。
苦境を見事に反転させて、成功をおさめている。
みんないろんな体験をしているが、共通しているのは、世間の価値観に捕らわれない精神の自由さがあるということ。
そして、自分自身の幸せの尺度をもっていることがわかる。
だから、どんなときでも、つぶれないんだろう。
とってもおもしろい本になりました。
ぜひ、ご覧ください。
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