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2010年10月 6日 (水)

中国との関係を考える

中国は、フジタの社員をなぜ1人だけ返さないのだろう。
身勝手で大人気ない。
このような状態が長く続くと、ニュートラルな考えをもっている人たちが、中国に対して強行姿勢をとるべきとする人たちの言葉に引きずられていきそうなのが怖い。

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中国から日本に帰化した人は11万人いる。
それ以外に80万人近い人たちが、日本で働いているとされている。

諏訪中央病院看護専門学校でも、中国人学生をたくさん受け入れてきた。
『空気は読まない』(集英社)に書いたが、ある中国人留学生は親戚から日本に来ることを反対された。
だが、一生懸命に看護の勉強し、友人とふれあううちに、日本が大好きになったという。
サボテンのようにとがっていた心が、マシュマロのようにまるくやわらかくなった、と彼女らしい例えで話してくれた。

日本は、中国に対してODAを6兆円注いでいる。
中国人の多くはこのことを知らないという。
日本人は、黙って手を差し伸べるのが美徳だと考えてしまいがちだが、その善意がすべて相手に届くとはかぎらない。
前政権も現政権も、中国に対して毅然とした態度をとってこなかったように思う。

日本と中国は必ず理解し合えるときが来ると思う。
それには相手が理解してくれるのを待つだけでなく、日本がいかに両国のために尽くしているか、積極的にアピールしていく必要があるのではないか。

写真は、岩次郎小屋の庭に咲く花

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