ウエットな資本主義⑤
お金をどう回転させるか。
預貯金では回転しない。お金をもっている人たちにどう使ってもらうか。
高級車や家を買ってもらうのもいいが、社会貢献というのもお金を回転させるいい手段である。
2006年、ウォーレン・バフェットというアメリカの有名な投資家が、4兆円の財産のうち99%を社会貢献のために寄付すると表明した。
アメリカのいいところは寄付文化が定着しているところである。
それに対して、日本のお金持ちはあまり寄付をしない。
しずらいシステムになっているのである。
寄付をしても、税金でもっていかれてしまう。
寄付をするモチベーションがわいてこない。
日本チェルノブイリ連帯基金は、認定NPOになっている。
認定NPOになるには、厳しい規定をクリアしないといけない。
決まった当時、140団体くらいしか認められていなかった。
認定NPOになると、税控除などが優遇されるが、決して十分とはいえない。
所得控除されるのは、寄付金の所得の40%のみ。
寄付してくれる人にも、もっと所得控除されれば、寄付文化は定着していくように思う。
菅政権は、再度のNPOの見直しや、認定NPOの条件の緩和を検討したほうがいいと思う。
みんながだれのかためにと思うことが、あたたかな資本主義には大事である。
お金と同時にあたたかさも回転させなければ、資本主義社会はギスギスしてしまう。
それには、ボランティア活動やNPOを、資本主義を救うシステムの一つと考えるべきではないか。
写真は、岩次郎小屋に咲く赤いサルビア
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