やっぱり唐組芝居はいい
唐十郎の芝居を見てきた。
「ふたりの女」と「姉とおとうと」という二本立てだ。
「ふたりの女」は、31年前に石橋蓮司と緑魔子のためにつくった芝居。
やっぱり、すごい。
唐十郎とは、『この道より道まわり道』(潮出版)で、おもしろい対談をさせてもらった。
言わずと知れた芥川賞作家だが、先月も韓国で大きな文学賞をもらっている。
韓国で日本人を表彰するというのはとてもめずらしい。
唐は、40年以上にわたって芝居を書き続けている。
書かない年はほとんどない。
しかも、芝居を演出し、自らも演じている。
今回の芝居では、唐の歌が聴ける。
韓国での受賞式のスピーチでも、唐は歌を歌ったという。
1本観て、ホテルに戻るつもりでいたが、唐さんから2本観ていけと言われて、2本観た。
その後、帰ろうとすると、唐さんがさびしそうな顔をした。
ついつい紅テントに残って、50人くらいの人たちと車座になり、夜11時くらいまで飲んだ。
大久保鷹が、ぼくの隣にやってきた。
状況劇場のころからの看板役者である。
四谷シモン、麿赤児などスターがたくさんいたころの異形の俳優だ。
存在感がすごい。
話をして、びっくりした。
今年8、9月とパレスチナで芝居をしてきたという。
ちょうど、ぼくがパレスチナを訪ねたときと同時期だ。
やはり、同じようにジェニンにも行ったという。
この秋の唐組46回公演は10月初めからスタートして、いよいよ最終コーナーを回った。
30、31日には、雑司が谷・鬼子母神の境内に特設された紅テントで上演される。
天才、唐十郎の芝居をぜひ、お見逃しなく。
詳しくは↓
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