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2010年12月14日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(63)

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

監督は東陽一。
ドロドロでありながら、こんなドロドロの家族の絆があってもいいかなと思わせてくれるような、さすが東陽一と思わせてくれる映画だ。
だが、「サード」や「橋のない川」、「わたしのグランパ」の東陽一ほどには感動しなかった。

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主人公の戦場カメラマンは、アルコール依存症でなかなか立ち直れない。
アルコール病棟に入院するが、その病棟の患者をぼくの大好きな役者、大久保鷹がほんのちょい役で出ていた。うれしくなった。

原作は、鴨志田穣の自伝的小説。
アルコール依存症の治療中に腎臓がんが見つかり、亡くなった。
ちょうどこのころ、鴨志田さんのパートナーで超売れっ子の漫画家、西原理恵子さんとNHKの「つながるテレビ@ヒューマン」という情報番組で、2度ほどご一緒したことがある。
この人が持っている空気は、薄っぺらじゃない。
何層にも重ね合わせたような複雑で不思議な空気を持っている人だと思った。

映画は、ドロドロから、最後はうるうる、じゅわーっと来た。

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