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2010年12月 3日 (金)

鎌田實の一日一冊(88)

『終末期患者からの3つのメッセージ』(大津秀一著、ユナイテッド・ブックス)

週刊朝日で、大津さんの「死ぬこと」の特集が何回か続いた。
「死」がいま、ひとつのブームになっている。
今月号の中央公論の特集も「死」。鎌田も、死ぬまえにどんなことをしたいかを語っている。
週間ポストでも死を取り上げた。

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大津さんのこの本は、死が遠くなった世界で、自分たちの生活のなかに死をどう取り入れていくか語り、死をどう受け止めていいかがうまく書かれている。
前作『死ぬときに人はどうなる10の質問』(致知出版社)以降、たくさんの名著から引用しながら、死とは何かを解きあかしている。
でも、ぼくは、先人たちの死の文章を並べるよりも、大津さんがかかわった患者さんのエピソードのほうに興味をそそられる。
『死ぬときに後悔すること25』(致知出版社)の出版のときには、月刊がんサポートで対談した。
なかなか好青年である。

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