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2010年12月24日 (金)

鎌田實の一日一冊(91)

「今、ここに生きる仏教」(大谷光真著、上田紀行著、平凡社)

ぼくは仏教徒。
あまり信心深くないが、育ててくれた父母の仏壇に、できるだけ毎日、手を合わせている。

本願寺住職の大谷光真と、文化人類学者上田紀行は、「癒し」という言葉を日本に定着させた男。
上田は、『生きる意味』(岩波新書)や『かけがえのない人間』(講談社現代新書)、『「肩の荷」をおろして生きる』(PHP新書)などの本がある。

弱い自分をさらけ出して支え合うとか、聞くことの大切さとか、信頼の循環を生み出すためにとか、一言では言えない大事なことがあるとか、新しい宗教のあり方がやさしくわかりやすく展開されている。

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2011年、日本は東洋回帰し、日本らしい新しい生き方をみつける大事な節目の年になっていくだろう。
そのとき、仏教を含めた宗教が、日本人の今後の幸せと関係していくのではないか。
ちょっと役に立つ本である。

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