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2010年12月26日 (日)

東京の空と海

東京には空がない、と言った詩人がいた。
冬の青い空を携帯のカメラにおさめた。

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空と地平の境に、海があることに気がついた。
江戸時代から、海があることで、この都市は栄えたのだ。

信州からやってきて、東京で仕事をしていると、海を感じることはほとんどない。
海があることを忘れていた。
でも、忘れていただけ。
東京には、空も海もあった。

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夜がやってきた。
目を凝らすと、高いビル群の隙間に、海が見えた。
美しい海だ。

東京の空と海は、美しいことに気がついた。
まぼろしの町を見つけたような気がして、うれしくなった。

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