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2011年2月16日 (水)

ミニシアターの灯を守ろう

全国で、ミニシアターがつぶれている。
昨年の秋、渋谷シアターTSUTAYAがつぶれ、ヒューマントラストシネマがつぶれ、11月にはシネマ・アンジェリカが閉館した。
そして、今年になって恵比寿ガーデンシネマがつぶれ、2月末にはシネセゾン渋谷が閉館するという。

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40年ほど前には2億5000万人いた観客が、1億7000万に減っている。
しかし、2010年の興行収入は2500億円、年過去最高になった。
「アバター」が156億円、「アリスインワンダーランド」が118億円。
みんな3Dである。
興行収入の高さの背景には、入場料の高さがあった。

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ぼくは青春時代から、ミニシアターに通っていた。
ミニシアターによって、知らない国の文化を知り、掘り出し物の映画を見つける喜びを味わった。
ミニシアターごとに、上映作品にカラーがあるのもいい。
好きなミニシアターに行けば、はずれが少ない。

地方の一般上映館も、ピンチに立たされている。
350館近くあったのが、5年くらいの間に150館に減っている。

2010年の興行収入2500億円という華々しい数字。
その影で消えていっているミニシアターやコミュニティーシネマの灯を大事にしていく必要があるのではないか。

写真は、雛人形。先日、「鎌田實 いのちの対話」の出演者と食事に行った浦和の二木屋に展示されていた

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