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2011年2月19日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(70)

「英国王のスピーチ」

これぞ、映画。
映画ってやっぱり、いいなあと思わせてくれる名作である。

ジョージ6世の伝記を元にした、実話である。

厳格な父ジョージ5世に厳しく育てられた。
兄との関係、乳母との関係にも悩む。
内気で、吃音に悩んでいた。
コンプレックスの塊である。
それを、スピーチセラピストが、独特の方法で癒していく。

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国王になりたくもなかった。
次男だったので、ならなくてもよかった。
だが、長男が許されぬ恋を選び、一年で王位を去る。
王になる必要がなかった男が、王にならざるをえなくなる。

王位継承評議会のスピーチで失敗し、私は王になれないと泣き崩れるジョージ6世。
その男が見事に立ち直る。

ヒトラー率いるナチスドイツとの開戦が避けられなくなる。
国民は国王のスピーチを待つ。
国家がいちばん苦しいときに、世紀のスピーチがはじまる。
強くて、あたたかくて、やさしい国王のスピーチが行われる。
感動の実話である。
真のリーダーに必要なものとは何かが見えてくる。

アカデミー賞のダークホースである。
アメリカのためのアカデミー賞ならば、当然「ソーシャルネットワーク」が選ばれるだろう。
しかし、世界が難問を抱えている今こそ、こんな映画が選ばれてもいい。
人々の心を奮い立たせ、新しい物語を待っている人たちに送る映画、それがこの映画である。

ぼくは物語を語ることの大切さをずっと語ってきた。
そして、日本のリーダーは物語を語るべきと訴えてきた。
国のリーダーだけでなく、地域のリーダーも、会社のリーダーも、病院のリーダーも、自分の物語を語るべきである。

感動度95%。
2/26からロードショー。
ぜひ、ご覧ください。

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諏訪中央病院 鎌田宛に、ご送付先を書いた手紙をいただければ、お送りいたします。

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