なつかしい顔(追加写真あり)
クスコであったインディオは、日本人によく似ている。
13歳の女の子に会った。
算数が好きだという。
数十年前の日本の女学生みたいだ。
将来の夢は? と聞くと、銀行に勤めたいという。
夢がかなうといいな。
クスコの町で赤ちゃんを背負っているお母さんに出会った。
ほかほかのゆで卵とジャガイモを売っている。
冷めないように、ぬいぐるみのようなものに包んでいる。
ゆで卵をむき、ジャガイモを5つほど入れてかきまわし、香草の入った辛いマヨネーズのようなものとあえて、スプーンで食べる。
日本円で30円くらい。
売れますか? と聞くと、なかなか売れないという。
ぼくが話しているうちに、人だかりができて、みんなが買い始めた。
ゆで卵が飛ぶように売れた。
お母さんは嬉しそうな顔をした。
戦前の日本のお母さんを撮った写真とよく似ている。
ペルーの人も、日本人も、同じモンゴロイドである。
赤ちゃんのお尻には、きっと蒙古はんがあるはず。
我々はどこから来たのか、我々はどこへ行くのか。
2年後に書く予定の本のヒントをもらった。
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