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2011年3月 4日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(71)

アレクサンドリア

年に1本しか劇場で映画をみない人はこの作品をおすすめする。
愛があり、スペクタクルあり、人生を考えさせてくれる。

4世紀、実在の女性天文学者がたどる数奇な運命の物語。
監督は、アレハンドロ・アメナバール。
「海を飛ぶ夢」という尊厳死をテーマにした名作をつくっている。
かつて週刊朝日で連載していたころ、この「海を飛ぶ夢」について書いたが、この作品はアカデミー賞外国映画賞に輝いた。

Photo

主役は、絶世の美女といわれたレイチェル・ワイズ。
すばらしい演技をしている。
2006年にアカデミー助演女優賞を受賞している。

海底に沈んだという都市アレクサンドリアは、当時、世界で最も充実した図書館があったが、宗教の戦いのなかで壊された。
地球は動いていることを証明しようとする女性天文学者に対し、地球が動くわけはないと考える宗教家たち。
いくつもの人間的な闘いの構図を描きながら、一人の女性の悲しい運命がたくみに描かれている。

日本人にはわかりにくい宗教のことがわかりやすく描かれており、
信仰の怖さがわかる。
反ユダヤ教の考え方がどんなふうにつくられてきたのかもわかった。

不条理な人生を見事に表現している。
感動します。

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