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2011年3月 3日 (木)

ダーウィンの島

ゾウガメが、島のいろんなところにいる。
驚くほどたくさんのペリカンが、海で泳いでいた。

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ガラパゴス諸島は、ダーウィンが進化論を考えつくことになった「進化論の島」。
神が世界の創造主であるとする教会の力が強かった150年前、自然選択や生存競争のなかで進化するという画期的な構想を展開した。
4年10ヶ月、ビーグル号で世界を航海しながら調査。
特に、このガラパゴス諸島で見た動植物の姿に、彼の心は踊ったことだろう。

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ダーウィンは、祖父と父が医師という裕福な家庭で生まれた。
妻は、ウェッジウッドの創業者の孫という。
一時期、医師を目指したが、自分に合っていないと止め、生物学を志した。
父は牧師にさせようとしたらしいが、生物学や博物学への探究心はおさえられなかった。
そして、あのビーグル号に乗り、人生が変わった。

ダーウィンの「種の起源」は、現代の科学ですべて認められているわけではないが、ダーウィンの世紀といわれるほど、世界にインパクトを与えた。

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大木のような幹のウチワサボテン。
ゾウガメやリクイグアナに食べられないように、その実は肉厚になり、高所につけるように進化していった。

もともと哺乳類がいないガラパゴスでは、食物連鎖の頂上にゾウガメやイグアナが立った。
そのためゾウガメやイグアナは、多様に発達していく。
ガラパゴス諸島は大小の島が集まっているが、それぞれ距離を保っているために、少しずつ違った形や文様のまま生息。それが、ダーウィンに進化論の着想に示唆を与えた。

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ヨウガントカゲは、名前のとおり溶岩の岩場に住んでいる。

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ダーウィンフィンチという鳥は、13種類の亜形があり、木の中の虫を食べる鳥と、草の実や葉を食べる鳥とで、くちばしの形が違う。

進化論に登場する動植物が目の前で生きている。
ダーウィンの島は、なんともおもしろい。

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お知らせ

鎌田實が、NHK放送文化賞をいただくことになりました。
ラジオ番組「鎌田 實 いのちの対話」を評価していただいたようです。
感謝です。

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