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2011年4月29日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(73)

「キッズ・オールライト」

こんな家族があるんだと納得し、おもしろく見た。
徹底的に愉快な映画である。

子どもが2人、お母さんが2人。
お父さんはない。
2人のお母さんは、レズビアン。
同一の男性からの精子提供を受け、男の子と女の子が生まれた。

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監督自身も精子提供を受けて、子どもを出産している。
なんとなく、微妙な感覚がわかるのだろう。
めちゃくちゃおもしろいなかに、ペーソスが組み込まれている。

この4人の家庭に、突然、精子提供した男性が紛れ込んでくる。
一人のお母さんが恋に落ちそうになる。
ぼくなんは、やっぱり男と女のほうがいいよなと思うのだが、そうはいかない。

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自由に生きていた男性は、年ともにも家族がほしくなる。
4人と仲良くなれそうになるのだが、最後は、「あなたも時間をかけて、自分の家族をつくりなさい」と言われてしまう。
DNAを提供しただけでは、家族になれないということなんだろう。
血の問題以上に、時間をかけて、うれしさや楽しさ、悲しさを共有することが大事なのだ。
長女が大学に行くラストシーンは圧巻である。

家族はいろんな形があっていいし、家族っていいなと思わせてくれる、おもしろい映画だ。

                    ◇

今日からGW。
自粛ムードを打ち破ろう。
映画を見たり、旅行したり、買い物したり。
東北を支援するためにも、日本の経済を回転させたいものだ。

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