風ちゃんの授業
諏訪中央病院看護専門学校で、ぼくは看護哲学の授業をしている。
今年も、脳性まひの風(ふう)ちゃんに講師として来てもらった。
「私は体は不自由だけど、自由だ」
なんて哲学的な言葉が出てくる風ちゃん。
「私は体は不自由だけど、幸せ」
ある小学校に講演に行ったとき、校長先生が「不幸にして障害をもった風ちゃんは・・・」と紹介した。
バカヤロウと思ったという。
幸せか、不幸せかは、周りの人が決めるのではなく、自分が決める。
なるほどなと思った。
エレクトンを弾くのも、絵をかくのも、達筆な書をしたためるのも、みんな足。
携帯だって、足で操る。
風ちゃんのしぼりだすような言葉は、重く、学生たちの胸を打ったと思う。
幸せとは何かを考えさせてくれた。
自由とは何かも考えさせてくれた。
風ちゃんのおかげで、哲学する姿勢を身につける、いい授業になったと思う。
写真は、看護学生に哲学の授業をする風ちゃん
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