悲しい報告
こうちゃんのお母さんから、電話が入った。
緑のトレーナーを来た3歳くらいの男の子が見つかった、これから確認に行ってきます、という。
しばらくして再び電話があった。
こうちゃんだった、という。
お母さんは、悲しい、悲しい、悲しい、と繰り返した。
だけど、ちょっとだけほっとしたという。
海に流されてしまったら、かわいそうだとずっと思っていた。
昨日の朝、再び、電話が来た。
眠れたという。
小学校4年生のこうちゃんのお姉ちゃんのためにも、必死で生きていくしかない、という。
「鎌田先生がどんな人か知らなかった。探してあげるよと言われたけれど、どんな方法かわからなかった。友だちや近所の人が、ラジオで鎌田先生が呼びかけているのを聞いたと聞かされ、約束を守ってくれているのだとうれしくなった。そうやって探してくれる人たちがいたから、こうちゃんと再会できました」
こうちゃんは、渡波地区で見つかった。
何度も探したはずなのに、見つからなかった。
そのたびに、いつも左肩が痛んだ。
こうちゃんが見つかってからは、なぜか左肩は痛まなくなった。
こうちゃんが、ぼくはここにいるよ、と言っていたのかもしれない。
ブログをご覧の皆さま、こうちゃんのこと、探してくれてありがとうございます。
悲しい結果になりましたが、お母さんはもう一度、こうちゃんに会えました。
地震や津波が憎らしい。
それでも、立ち上がって、生きていくしかない。
今後も応援をしていくつもりです。
どうもありがとうございました。
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