鎌田流の悼み方
「自粛」なんてやってられない。
そんなことをしていたら、世界から置き去りにされる。
東北支援のために走り回って、心は疲れている。
でも、立ち止まってなんていられない。
2週間、休む間もなく動き回ってきた。
風邪でゼコゼコしながら、南三陸町、女川町、石巻市、飯館村、伊達市、気仙沼市、気仙沼大島と走り回り、被害の大きさと広さに、言葉を失った。
医者だから、現場に行けば何かができる。
同時にカマタが動くことで、なにかが動き出すこともある。
そう信じて、たくさんの亡くなった方や傷ついた方を思いながら、少しでも公共への貢献ができないだろうかと考えている。
自分の足で歩き、こんなことがあるのかと思うくらい、ひどい状況と、その範囲の広さを実感する。
本当にひどい。
しかし、だからこそ、やれることを一つひとつやるしかない。
本当は黙して、死や自然をおそれて、祈り続けていたい。
そう思いながら、立ち止まれない。
これが、ぼく流の「悼み方」だと思っている。
写真は、気仙沼大島の避難所で、島の人たちと
| 固定リンク