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2011年5月20日 (金)

本日、発売

「なげださない」(集英社)の文庫版が本日、発売。

今、日本で大変なことが起きている。
ふるさとが傷ついた。大切なものを失った。
でも、未来を信じて、なげださない人たちがいた。
悲しくても、つらくても、笑顔を忘れず、立ち上がろうとする人たちがいる。
強くて、あたたかくて、やさしい国になるために。

ちょっとしんどいと、親は子どもをなげだし、
子どもは老いた親をなげだし、
メーカーも、商社も、信用をなげだしてしまう。
ちょっとつらいと勤め人は会社をなげだし、政治家もこの国をなげだしてしまう。
困難のなか、なげださずに、丁寧に生き抜く人たちのことを書きたいと思った。

命の底力を伝えたい。

Photo_3

チェルノブイリ、震災、癌、アルコール依存、ヒロシマの原爆・・・。
困難のなかで傷つきながらも、自分らしさにこだわって生き抜いた人たちの物語。

チェルノブイリの放射能汚染で、地図から消えた村で生きる人々のことを書いたが、まさか、自分の国がこんな状態になるとは思っていなかった。
最も今日的な問題が書かれている。

集英社文庫は6冊目。630円。

ぜひ、お読みください。

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